市場調査データ

ホットヨガスタジオ

ホットヨガとは、室温38~40℃、湿度55~65%程度の環境の中で行うヨガである。大量の汗をかくため、新陳代謝の促進と美容に効果があるとされている。以下では、ホットヨガスタジオについて、消費者の利用状況や利用意向を、アンケート調査結果を基に探っていく。

1. 現在の利用状況

現在の利用状況を見ると、「よく利用している」と「たまに利用している」を合わせた「利用率」は、全体で4%、男性3%、女性5%であり、現状では利用率は低いと言える(表1、図1)。

年代別・性別でみて比較的利用率が高いのは、20代男性(7%)、30代男性(6%)、そして20代~30代女性(6%)などである。

表1 現在の利用状況

表1 現在の利用状況

(注:小数点未満を四捨五入しているため、表中の数値の合計は必ずしも合計該当欄の値に一致しない。)

図1 現在の利用状況

図1 現在の利用状況

利用頻度に関しては、利用者層の中で比較すると、20代~30代男女や60代女性で高い(図2)。利用者層全体でみると、半年に1回以下での利用者が全体の56%となっており過半を占めている。

図2 利用頻度(「利用したことがない」「不明」回答者を除く)

図2 利用頻度(「利用したことがない」「不明」回答者を除く)

1回あたりの利用金額に関しては、利用者全体でみると、「1,000円~3,000円未満」での利用が49%と最も多く約半分を占めている(図3)。

図3 1回あたりの利用金額(「利用したことがない」「不明」回答者を除く)

図3 1回あたりの利用金額(「利用したことがない」「不明」回答者を除く)

2. 今後の利用意向

今後「ぜひ利用したい」と「どちらかといえば利用したい(まあ利用したい)」を合わせた比率(積極的利用意向)は、全体で19%、男性8%、女性29%であり、女性の利用意向が高い(表2、図4)。

一方、ホットヨガスタジオの利用に否定的な意向を持たない人の比率(消極的利用意向を持つ人の比率)は、全体で37%、男性22%、女性52%であり、こちらも女性の利用意向が高い。

年代別・性別にみると、積極的利用意向、消極的利用意向ともに、女性、そして若い年代であるほど高いという傾向が見られる。

表2 今後の利用意向

表2 今後の利用意向

(注:小数点未満を四捨五入しているため、表中の数値の合計は必ずしも合計該当欄の値に一致しない。)

図4 今後の利用意向

図4 今後の利用意向

積極的利用意向から実際の利用率を除いた潜在需要(積極的潜在需要)は、20代、30代を中心に幅広い女性層に多く存在している(図5)。60代女性でも20%を超える積極的潜在需要があることは注目に値する。一方、男性においても、40代~50代を中心に積極的潜在需要が存在している。

ホットヨガスタジオの利用に否定的な意向を持たない層を加味した潜在需要(消極的潜在需要)も、総じて女性の間で高く、とくに20代~30代女性では、50%~60%がターゲットとなりうる可能性を秘めている。

ホットヨガスタジオは、ハードなプログラムであるが、実は、男性よりも女性の利用意向の方が高いようである。若い女性層をメイン・ターゲットとする一方、さらに50代以上の女性も有望ターゲットとして、新たな需要を開拓することが、今後の販売促進においては有効であると考えられる。

図5 潜在需要

図5 潜在需要

(本シリーズのレポートは作成時時点における情報を元に作成した一般的な内容のものです。個別の施策等を検討される際には別途、専門家にも相談されることをお勧めします。)

調査概要

調査期間:

2017年1月13日~1月26日

調査対象:

国内在住の20代~60代男女(有効回答数:1,000人)

調査方法:

インターネットによるアンケート調査

最終内容確認日2017年1月