市場調査データ
歯科医院
歯科医院は、患者数が着実に減少をたどる中、施設数は6万8,791カ所(2018年3月時点)とコンビニの店舗数を上回っている状況である。また、歯科医院間の患者争奪戦は激しく、保険診療だけの経営維持は難しくなっており、生き残りをかけて自由診療のインプラントやホワイトニング、美容歯科など、独自色を出した集客競争が繰り広げられている。以下では、歯科医院について、消費者の利用状況や利用意向をアンケートの結果を基に探っていく。
1. 現在の利用状況
現在の利用状況を見ると、「ほぼ毎日」~「2~3カ月に1回」を合算した「利用率」は、全体で30%、男性28%、女性32%であり、女性の利用率の方が高い(表1、図1)。
年代別・男女別でみて比較的利用率が高いのは、60代女性(45%)、60代男性(42%)、そして50代女性(35%)などである。
表1 現在の利用状況
(注:小数点未満を四捨五入しているため、表中の数値の合計は必ずしも合計該当欄の値に一致しない。)
図1 現在の利用状況
1回あたりの利用金額に関しては、利用者層全体でみると「3,000円未満」の利用が75%と最も多く、次いで「3,000円~4,999円(18%)」での利用が多い(図2)。全体で、3,000円程度が1回あたり利用金額の相場であろうと推定される。
図2 1回あたりの利用金額(「利用したことがない」回答者を除く)
2. 今後の利用意向
今後「ぜひ利用したい」と「どちらかといえば利用したい」を合わせた比率(積極的利用意向)は、全体で52%、男性40%、女性64%であり、女性の利用意向の方が高い(表2、図3)。
一方、歯科医院の利用に否定的な意向を持たない人の比率(消極的利用意向を持つ人の比率)は、全体で79%、男性74%、女性84%であり、こちらも女性の利用意向の方が高い。
年代別・男女別にみると、積極的利用意向は60代女性が高く、消極的利用意向は40代女性・60代女性が高いという傾向がみられる。
表2 今後の利用意向
(注:小数点未満を四捨五入しているため、表中の数値の合計は必ずしも合計該当欄の値に一致しない。)
図3 今後の利用意向
歯科医院を利用したことが無い方が、利用したいと思う金額は、全体で「3,000円未満」が80%と最も多く、次いで「5,000円~9,999円(8%)」の回答が多い(図4)。
図4 利用したい金額(「利用したことがない」回答者のみ)
(注:利用したい金額については、「利用経験なし」が全体数の20%未満と僅少のため、記載事項の数値の取り扱いには留意する必要がある。)
(本シリーズのレポートは独自のアンケート調査の結果を基に作成しておりますが、その正確性・確実性を保証するものではありません。本資料のご利用に際しては、ご自身の判断にてなされますようお願い申し上げます。)
調査概要
- 調査期間:
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2019年6月14日~6月17日
- 調査対象:
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国内在住の20代~60代男女(有効回答数:1,000人)
- 調査方法:
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インターネットによるアンケート調査
最終内容確認日2019年6月