市場調査データ
スナック・パブ
スナック・パブ等の深夜酒類提供飲食店は、平成27年以降3年連続で減少している。その要因として、若者を中心とした「酒離れ」や、飲食を提供する「カラオケボックス」の台頭等による客離れが考えられる。以下では、スナック・パブについて、消費者の利用状況や利用意向をアンケート結果を基に探っていく。
1. 現在の利用状況
現在の利用状況を見ると、「ほぼ毎日」~「2~3カ月に1回」を合算した「利用率」は、全体で6%、男性10%、女性3%であり、男性の利用率の方が高い(表1、図1)。
年代別・男女別でみて比較的利用率が高いのは、60代男性(13%)、30代男性(11%)、そして50代男性(10%)である。
表1 現在の利用状況
(注:小数点未満を四捨五入しているため、表中の数値の合計は必ずしも合計該当欄の値に一致しない。)
図1 現在の利用状況
1回あたりの利用金額に関しては、利用者層全体でみると「5,000円~9,999円」の利用が35%と最も多く、次いで「3,000円~4,999円(31%)」での利用が多い(図2)。全体で、5,000円程度が1回あたり利用金額の相場であろうと推定される。
図2 1回あたりの利用金額(「利用したことがない」回答者を除く)
2. 今後の利用意向
今後「ぜひ利用したい」と「どちらかといえば利用したい」を合わせた比率(積極的利用意向)は、全体で8%、男性11%、女性4%であり、男性の利用意向の方が高い(表2、図3)。
一方、スナック・パブの利用に否定的な意向を持たない人の比率(消極的利用意向を持つ人の比率)は、全体で32%、男性40%、女性23%であり、こちらも男性の利用意向の方が高い。
年代別・男女別にみると、積極的利用意向・消極的利用意向はともに30代男性が高いという傾向がみられる。
表2 今後の利用意向
(注:小数点未満を四捨五入しているため、表中の数値の合計は必ずしも合計該当欄の値に一致しない。)
図3 今後の利用意向
スナック・パブを利用したことが無い方が、利用したいと思う金額は、全体で「3,000円未満」が84%と最も多く、次いで「3,000円~4,999円(9%)」の回答が多い(図4)。
図4 利用したい金額(「利用したことがない」回答者のみ)
(本シリーズのレポートは独自のアンケート調査の結果を基に作成しておりますが、その正確性・確実性を保証するものではありません。本資料のご利用に際しては、ご自身の判断にてなされますようお願い申し上げます。)
調査概要
- 調査期間:
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2019年6月14日~6月17日
- 調査対象:
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国内在住の20代~60代男女(有効回答数:1,000人)
- 調査方法:
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インターネットによるアンケート調査
最終内容確認日2019年6月