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女性経営者全国交流会を開催、性別による役割の固定化解消などを目指す:中同協
2025年 9月 8日

中小企業家同友会全国協議会(中同協)は9月4、5日、東京都新宿区の京王プラザホテルで第28回女性経営者全国交流会(後援:内閣府男女共同参画局、東京都)を開催した。2日目に(1)互いの違いを受け入れる関係性を共に創る(2)性別の差による役割の固定化を解消する(3)中小企業家同友会の女性役員比率30%を目指す-などの目標を掲げた「東京グラデーション宣言」を発表した。
交流会のテーマは「GRADATION!~咲き誇れ、じぶん色、みんな色」。「経営者の覚悟」「人を生かす経営」「多様性・ジェンダー・女性活躍」など11の分科会を設けて初日に各分科会を開き、2日目に各分科会からの報告が行われた。

このほか2日目には、1805年創業の老舗和菓子店、船橋屋(東京都江東区)の神山恭子社長が記念講演「この会社が好きだから 愛と行動で未来を創るリーダーシップ」を行った。就職氷河期の就活で「誰よりも船橋屋のことを大好きだと言える社員になる」との思いを前面に出して同社に入社。その後も愛社精神を持って社内の組織活性化プロジェクトや新卒採用に携わり、風通しのいい職場環境づくりや求める人材の獲得に貢献。2022年には、200年を超える歴史で初となる創業家以外からのトップ就任を果たした。神山氏は「女性だからこそ、40代だからこそ、創業家でないからこそ、できることがある」と述べ、今後も次世代への土台づくりに取り組んでいく意気込みを表した。