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アフリカとのビジネス・投資を促進 TICAD Business Expo & Conference開幕:ジェトロ

2025年 8月 21日

TICAD Business Expo & Conferenceが横浜で開幕

日本とアフリカをビジネス・投資・イノベーションでつなぐ展示会「TICAD Business Expo & Conference」(主催日本貿易振興機構(ジェトロ))が20日、横浜市のパシフィコ横浜で開幕した。第9回アフリカ開発会議(TICAD9)の関連イベントとして開催するもので、日本企業やアフリカの政府機関が参加し、日・アフリカ間のビジネス交流を多角的に促進する。会期は8月22日まで。

トロムソ株式会社設計担当のイキー・ウォルター氏 「環境に貢献する装置をアフリカで普及させたい」と意気込む

Japan Fairには、日本企業195社・団体が参加し、アフリカ市場向けの最新の取り組みや製品・サービスを紹介している。中小企業も多数出展し、自社の製品やサービスをアフリカ市場に売り込もうと熱心に訴えていた。株式会社トロムソ(広島県尾道市)は、もみ殻固形燃料製造装置「グラインドミル」を製造・販売している。同社で設計を担当するウガンダ出身のイキー・ウォルター氏は、日本の大学を卒業して同社に入社した。「もみ殻などの農業残さを燃料に加工する当社の装置は、森林伐採の防止にも役立つ技術。これまでにナイジェリアやタンザニア、セネガルで販売している。アフリカの環境にも貢献する装置です」と胸を張る。

株式会社STI-IRの360度毛歯ブラシ

株式会社STI-IR(スティアー、大阪府東大阪市)は、「360度毛歯ブラシ」を出品している。歯ブラシの毛が360度付いており、汚れが落としやすいほか、歯や歯ぐきに優しい感触があることから子ども用歯ブラシとして人気だという。海外エリアマネージャーの徳永厚志氏は「国内では子ども用として売れているが、海外では子どもだけでなく、大人用としても売れている。これまでアジアを中心に米国、欧州で販売してきたが、先日エジプトでテスト販売をしていい感触だった。今回の出展でアフリカ市場全体にアピールしたい」と考えているという。

MAKITO株式会社は自社の乳酸菌入りの飲料を来場者に試飲サービス

MAKITO株式会社(埼玉県春日部市)は、乳酸菌をガーナに輸出している。乳酸菌を家畜に与えると腸内環境が改善され、健康になるのだという。会場で同社の乳酸菌入り飲料の試飲を呼びかけ、熱心に説明している。牧田興司社長は「ガーナで鶏に当社の乳酸菌を与えたところ、採卵数が35%アップした。アフリカの養鶏農家は小規模なところが多い。当社の乳酸菌で卵の生産量拡大に結び付けたい」と力説する。

直観的に楽しめるゲームとして外国人にも人気の『太鼓の達人』Taiko no Tatsujin Series & ©Bandai Namco Entertainment Inc.

また、Africa Loungeには、約40カ国のアフリカの政府機関が参加し、各国の投資環境やビジネスチャンスに関する情報を紹介している。

テーマ展示には、『鬼滅の刃』や『進撃の巨人』といった日本が誇るアニメーションやゲームに関する展示が行われている。『太鼓の達人』のゲームコーナーは、外国人にも直観的に楽しめることが受けているようで、多数の来場者が楽しむ姿が見られた。

詳細はジェトロのホームページまで。