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102社・団体が出展、感染対策徹底して開催:大田区加工技術展示商談会

2021年 7月 5日

コロナ対策を徹底して開催された大田区加工技術展示商談会
コロナ対策を徹底して開催された大田区加工技術展示商談会

すぐれた加工技術を有する東京都大田区内の中小企業が出展する「大田区加工技術展示商談会2021 〜ものづくりソリューションフェア〜」(主催=大田区、大田区産業振興協会、大田工業連合会)が7月2日、大田区産業プラザ(同区南蒲田)で開催された。

同展示商談会は「ものづくりのまち」大田区の加工技術を全国にPRし、具体的な受注につなげるのが狙い。毎回約2000人が来場し、多くの取引が成立している。2月10日開催予定だった前回は新型コロナウイルス感染症の影響で中止になったが、今回はコロナ対策を徹底しての開催となり、約1500人が来場した。

トライキッツの担架「マルチカート」(左)とシミズ工業の飛沫防止パネル
トライキッツの担架「マルチカート」(左)とシミズ工業の飛沫防止パネル

今回の出展規模は、区内に事業所を持つ加工技術メーカー100社、2団体、102小間。このうち今回が初出展となるトライキッツ(同区京浜島)は、災害など非常時に使用する担架「マルチカート」などを展示。担架は区内211の自治会に納入した製品で、自転車の部品を利用しているため、パンクなど故障の際には一般の自転車店で修理できるという。同じく初出展のシミズ工業(同区仲池上)は、コロナ禍でニーズが高まったアクリル樹脂製の飛沫防止パネルを展示。高さが80センチある人気商品で、安定感もあることが好評を得て、とくに病院や調剤薬局など医療関係で多く使用されているという。

会場では、本田技研工業の一瀬智史氏(「Honda e」開発責任者)と京セラの中島康氏(研究開発本部モビリティ研究開発部事業推進課責任者)による特別講演も行われた。