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地下式消火栓のメンテナンス工法を開発したエコノフリーズが大賞:東京都ベンチャー技術大賞
2023年 11月 21日

東京都内の中小企業が開発した製品・技術・サービスを表彰する東京都ベンチャー技術大賞の受賞企業が決まり、表彰式が11月20日に東京ビッグサイト(東京都江東区)で行われた。大賞には、地下式消火栓の革新的メンテナンス工法「NEF工法」を開発したエコノフリーズ(東京都多摩市)が選ばれ、賞状とトロフィー、開発・販売等奨励金300万円が贈られた。同社を含め受賞企業15社の製品などは、同日から東京ビッグサイトで始まった「産業交流展2023」(中小機構など後援)の東京都ベンチャー技術大賞ゾーンで展示されている。同展は11月22日まで。
東京都ベンチャー技術大賞は、革新的で将来性があり、商品化から5年未満の製品・技術・サービスを対象としている。大賞を受賞したエコノフリーズのNEF工法は、特殊な工具を使用してマンホール内に配置された地下式消火栓を、断水したり掘削したりすることなく交換する工法。審査委員長の都立産業技術大学院大学学長、橋本洋志氏は「(NEF工法により)老朽化した消火栓の交換が促進されることが期待できる。社会のニーズに着実に応えている点が高く評価された」と選考理由を述べた。また、同社のゴルバニ・レザ代表取締役は「日本ではインフラの老朽化が進んでいる。そうした問題解決の手助けになればと開発した。私を含めて4人という小さな会社が大賞に選ばれて大変うれしい」と受賞の喜びを語った。
大賞以外の受賞企業は次のとおり。
優秀賞=GATARI(千代田区)、グレースイメージング(新宿区)、nat(港区)▽奨励賞=Xenoma(大田区)、チトセロボティクス(文京区)、toraru(中央区)▽特別賞=X(港区)、オムニア・コンチェルト(港区)、オンチップ・バイオテクノロジーズ(小金井市)、CuboRex(葛飾区)、ジコゼロ(豊島区)、テックタッチ(港区)、Preferred Robotics(千代田区)、MizLinx(荒川区)
※チトセロボティクスとMizLinxは女性活躍推進知事特別賞も受賞
詳しくは東京都のホームページへ。