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国内各地の魅力的な木材製品や新技術が集結:WOODコレクション
2023年 2月 1日
東京・多摩産材をはじめとする日本各地の地域材を活用した木材製品の展示商談会「WOODコレクション(モクコレ)2023」が1月31日から東京ビッグサイト(東京都江東区)で始まった。2月1日まで。イベントには建材・什器メーカー・団体など38都道府県から246事業者が参加。今回から一般にも開放し、消費者向けの即売会やワークショップなどが行われている。入場無料。なお、展示商談会は会場とオンラインのハイブリッド形式で、オンラインでは2月17日まで開催される。
会場内には都道府県ごとにエリア分けされた企業・団体の展示ブースが設置され、国内各地の魅力的な木材製品が出展されている。このうち東京都農林水産振興財団(立川市)は、多摩産材を使った生活雑貨などを展示。同財団の石城護・森の事業課長兼緑化推進室長は「東京の木材を使うことで、水源地や防災の機能を有する東京の森林の維持につながり、ひいては都民の生活環境を改善することになる」として多摩産材をPRした。また飛騨地方の匠の技を受け継いだ国産家具の老舗、飛騨産業(岐阜県高山市)では、応接セットや会議室テーブルなどオフィス・公共施設向けの木製品を提案していた。
木材に関連した新技術も登場。亀村木材(千葉県香取市)は、ヒノキ材に塗るだけで難燃木材になるとして昨年9月に国土交通大臣の認定を受けた防火塗料「ファインクリスタルブルー」を出展。塗料を施した建材を使用した住宅の場合、ストーブなどから出火しても約5分間は火が燃え移ることはないというもので、亀村俊二社長は「5分あれば消火器などで火を消すことができ、大きな火事になることはない。コストも(20分間燃え移らない)不燃材を使うよりはるかに低く抑えられる」と話していた。
今回は一般来場者向けの企画展示コーナーも設置。生活雑貨を中心とした木材製品の展示販売や、短時間で完成できる木工ワークショップ(参加有料)など消費者向けのコンテンツとなっている。入場口では、フォレストデジタル(北海道浦幌町)が開発した空間型VR「uralaa(うらら)」による5面投影(正面、左右、後面、天井)で、臨場感あふれる森林の映像を体感できる。
詳しくは「WOODコレクション(モクコレ)2023」のホームページへ。