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新価値創造展が閉幕、田村淳氏らトークセッション:中小機構

2022年 12月 19日

新価値創造展で開催されたトークセッション
新価値創造展で開催されたトークセッション

中小機構が東京都江東区の東京ビッグサイトで開催していた「新価値創造展2022(第18回中小企業総合展 東京)」(中小企業庁など後援)が12月16日閉幕した。この日は「中小企業の未来戦略2023 どうなる?どうする?」と題したトークセッションが行われ、タレントの田村淳氏が成長企業のトップらと将来展望を語り合った。

トークセッションには、専業主婦から社長に転じたダイヤ精機代表取締役の諏訪貴子氏と、人材活用サービスを展開するココナラ会長の南章行氏が参加。「DX(デジタルトランスフォーメーション)」「人材氏戦略とリーダー育成」「「ブランディング・マーケティング」という3つの課題をテーマに中小企業の将来を展望した。

南氏は2023年を展望し、「DXを進め、コストを抑えながら、人が採用できないことを前提にしながらも業務が回るオペレーション設計をした会社が勝っていく。各会社の勝負の見せどころになっている」と指摘した。

一方、諏訪氏は人材戦略について、カウンセリングの資格を取得した経験などを語り、「若い人たちの行動を深掘りして、考え方から寄り添った教育が必要。一律で教育するのではなく、伴走型のケアをしていかないと若手人材の定着につながらない」と訴えた。

自身の活動の中で中小企業の経営者との接点が多いという田村氏は「異業種との交流が大事だと感じている。2人の話を聞いて大きな刺激を受けた。自分改革というものが違う人と交流することで起きる」と語り、トークセッションを締めくくった。

3日間にわたって開催された展示会では、出展企業が新たな販路の開拓を目指し、自社の製品や技術をアピール。事業課題の解決などで新たなビジネスパートナーとの取引を模索する来場者との間で、熱心な商談が行われた。

飲料用・工業用ストローを製造するシバセ工業(岡山県浅口市)の玉石一馬部長は「環境問題から飲料用の需要が大幅に落ち込む中、工業用の技術をアピールしている。関心を持っている企業から何件か見積もりの依頼をいただいた」と話す。また、産業用ロボットの設計・製造を手掛けるアヤラ産業(栃木県那須烏山市)の山本絵理さんは「今回初めて東京の展示会に出展したが、県外の企業との接点を持つことができて有意義だった」としていた。

リアル展示会は閉幕したが、オンライン展示会は引き続き12月23日まで開催されている。オンライン展示会には、リアル展示会を上回る315社が出展。製品・技術・サービスの資料ダウンロードや動画閲覧などができ、時間や場所の制限なく、事業パートナーをみつけることができる。

詳しくは、「新価値創造展2022」の特設ホームページへ