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2022年 4月 1日
健康経営とは、企業が従業員の健康に配慮することによって、経営面に大きな成果が現れるとの観点に立ち、健康を経営的視点から捉え、戦略的に実践することとされています。取組みにあたっては、まずできることから始めてみましょう。そして効果としては、企業が経営理念に基づき従業員の健康保持・増進に取り組むことにより、従業員の活力向上や労働生産性の向上等の組織の活性化をもたらし、結果的に業績向上や組織としての価値向上へ繋がることが期待されます。
「健康経営」とは、2006年にNPO法人健康経営研究会が提唱した、「健康」と「経営」というかけ離れた考え方を企業経営の中で一致させたものです。当初の健康経営の定義(抜粋)は以下のとおりです。
ところが、VUCA(変動性・不確実性・複雑性・曖昧性)といった先行き不透明の時代に突入し、加えてCOVID-19の猛威による医療崩壊、さらに2030年には人口の3分の1が65歳以上の高齢者となる見通しから、労働力人口が圧倒的に不足し膨大な社会保障費を支えることができなくなる恐れがあります。こうした社会情勢の変化を踏まえ、2021年に深化版として健康経営の定義が見直され、2006年の定義に以下が追加されました。
従来多くの企業では、人は「人的資源」と捉えられ、財務諸表でも「人件費(コスト)」と見なされてきました。しかし現在では人を「資本」と捉え、従業員のエンゲージメントの向上を通じて付加価値を向上させることへと変化しています。「Cost to Capital」 つまり、「人的資源」を「人的資本」に転換し、新たな価値創造のため人を活かすという、従来の枠にとらわれない創造への投資に転換し戦略を立案する必要があります。
取組みに当たっては、まず自社の置かれた環境の中で「できることから始める」ことが重要です。具体例としては、毎朝全員でラジオ体操をする、社内自動販売機の飲料に糖分を抑えた品揃えに変更する、社員食堂のテーブルにランチメニューの消費カロリーや健康に関するPOPを置く、階段利用促進のために各階踊り場に目安の消費カロリーを図表入りで掲載するなどです。 経済産業省のHPにも健康経営優良法人2021(中小規模法人部門)認定法人取組み事例集(令和3年3月発行)が掲載されています。ぜひご参照ください。
効果は主に次の3つです。
以上により、企業業績の向上や企業の持続的成長が期待できます。
関連情報:
中小企業診断士 藤垣 強