調査

コロナ再拡大で6.5ポイント悪化:7月末の中小企業景況

2022年 8月 30日

全国中小企業団体中央会がまとめた7月末時点の「中小企業月次景況調査」によると、景況DI(好転と回答した割合から悪化と答えた割合を差し引いた値)はマイナス30.1で、前月に比べて6.5ポイント悪化した。3年ぶりに行動制限のない夏休みを迎えたものの、新型コロナウイルス感染症の再拡大により一気に失速した。引き続き原油・原材料の高騰や部品の調達難に加え、電力料金の高騰、円安、人手不足など課題は山積しており、価格転嫁交渉に苦慮する声も引き続き多く寄せられている。

業種別にみると、非製造業はマイナス29.5で、前月に比べて8.1ポイント悪化した。感染症の再拡大により、商店街がマイナス31.8(前月比16.9ポイント悪化)、卸売業がマイナス35.5(同15.6ポイント悪化)、サービス業がマイナス14.8(同14.8ポイント悪化)と軒並み2ケタ台の悪化を示した。

一方の製造業はマイナス30.7で、前月に比べて4.1ポイント悪化。繊維工業がマイナス30.8(前月比15.5ポイント悪化)、紙・紙加工品がマイナス56.0(同10.1ポイント悪化)、食料品がマイナス32.8(同8.3ポイント悪化)などと減少した半面、電気機器はマイナス11.5(同3.9ポイント上昇)、化学・ゴムはマイナス46.4(同3.6ポイント上昇)と改善した。

調査は都道府県中央会に設置されている情報連絡員(協同組合、商工組合の役職員約2600人に委嘱)に対し、所属する組合の組合員の全体的な景況(前年同月比)を聞いた。

詳しくは全国中央会のホームページへ。

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