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経産大臣賞にアクセルスペース・中村氏、科技大臣賞にテラワット・緒方氏:第22回JVA表彰式

2022年 12月 9日

受賞者や関係者らが出席して行われたJVA表彰式
受賞者や関係者らが出席して行われたJVA表彰式
経済産業大臣賞を受賞したアクセルスペースの中村友哉氏(右)
経済産業大臣賞を受賞したアクセルスペースの中村友哉氏(右)

中小機構は12月8日、志の高いベンチャー起業家を表彰する「第22回Japan Venture Awards(ジャパン・ベンチャー・アワード、JVA)」の受賞者を発表し、東京都港区の虎ノ門ヒルズフォーラムで表彰式を行った。経済産業大臣賞は、アクセルスペース(東京都中央区)の中村友哉・代表取締役 CEOが受賞した。また、内閣府科学技術政策担当大臣賞には、TeraWatt Technology(テラワットテクノロジー)の緒方健・代表取締役CEO兼共同創業者が選出された。

このほか中小企業庁長官賞や中小機構理事長賞、今回新設された地域貢献特別賞など合わせて起業家12人、ベンチャーキャピタリスト(VC)2人を表彰した。表彰式の模様はオンラインで同時配信された。

経済産業大臣賞に輝いた中村氏は、宇宙ベンチャーのトップランナーとして小型人工衛星に関わるトータルソリューションをグローバルに展開していく姿勢が高く評価された。受賞した中村氏は「このような栄えある賞をいただき大変光栄。何も前例がない中で常にハードシングス(困難)と向き合ながら逃げすに解を導き出し、自らを進化させて新しい時代を求めるものは何かを常に探し求めてきた。大変な状況の中でも、その先には明るい未来が待っている、そうっいたことを信じ続けることが経営者にとって重要」と述べた。

また、科技担当大臣賞の緒方氏は、軽量で使い勝手がよく、安全で低価格な次世代リチウムイオン二次電池の商用化を目指して事業に取り組む姿勢が評価された。緒方氏は「次世代の日本の基盤技術の一つである蓄電の、次の技術基盤をつくるという意気込みで取り組んでいる。次世代電池は危険なもので、安心・安全、イノベーティブに開発に取り組んでいく」と語った。

プレゼンターとして登壇した星野剛士・内閣府科学技術政策担当副大臣は「新しい資本主義の担い手であるスタートアップはその多様性と機動性からイノベーションの創造に重要な役割を果たしており、政策の中核として位置付け入れている」と語った。また、角野然生・中小企業庁長官は「(受賞した事業は)世界規模の社会課題の解決に寄与する革新的なものばかり。リスクを恐れず高い志を持って挑戦するみなさんは日本の未来を切り開くであろうと強く確信をしている」と受賞者にエールを送った。

審査委員長を務めた東出浩教・早稲田大学大学院教授は「『生まれながらにしてグローバルな企業を目指してほしい』と常に訴えてきたが、今回の受賞式を通じて本当に多くの企業が日本だけでなく外に向かって羽ばたこうとしている。そのことが簡単にみてとれる時代になった」と感慨を込めて講評した。

大臣賞以外の受賞者は次のとおり。

【中小企業庁長官賞】
秋元里奈・ビビッドガーデン代表取締役社長▽土岐泰之・ユニファ代表取締役CEO

【中小機構理事長賞】
浅川純・Pale Blue共同創業者兼代表取締役▽平山京幸・アルム代表取締役CEO▽大和建太KAICO代表取締役

【SDGs特別賞】
平塚利男・MIRAI-LABO代表取締役社長▽森山健・Godot代表取締役

【地域貢献特別賞】
石川彩子・ミツモア創業者兼代表取締役CEO▽北出宗治・AWL代表取締役兼CEO

【JVA審査委員会特別賞】
園生智弘・TXP Medical代表取締役医師

【JVCA特別奨励賞】
▽荒川信行・セレイドセラピューティクス代表取締役社長CEO▽梶川益紀・リバーセル代表取締役社長

【ベンチャーキャピタリスト奨励賞】
木下慶彦・Skyland Ventures General Partner & CEO▽五嶋一人・ iSGSインベストメントワークス代表取締役代表パートナー

詳しくは中小機構のリリースへ。