想像していた仕事と違うと感じた、思ったよりもきつかった。
自分に仕事ができるか不安を感じた、自分に合っていない仕事と感じた。
このように感じさせない工夫をしていくことで、ある程度の離職は防止できます。本当にその仕事と新入社員が合っていないのであれば、早く分かってお互いによかったくらいの割り切りは必要かもしれません。
【離職防止の具体策】
(1)教育プランの提示
新人としての教育期間の間のスケジュールを事前に作成し、見せてあげることは効果的です。例えば、最初に教わる仕事がおもしろくない、辛いと思ったとき、次の仕事が待っていると思えば少し気が楽になります。また、最初についた指導員や職場の人と気が合わないと感じたとしても、ローテーションという前提があれば、これも気の持ち方としてかなり変わってくるはずです。
(2)成長の見える化
新人として必要な知識やスキルを一覧にしたものを作成しておきましょう。これに上司のサインでもよいですし、スタンプでもよいので、クリアしたものに印を付けていきます。
これにより、後どれくらいの物事を覚えれば一人前になれるのか、入社以来、自分がどれだけ成長したのかが視覚的に分かります。
(3)相談役の配置
新人に相談役を配置します。可能であればマン・ツー・マンが望ましいです。悩み事があったときにすぐに相談できる役割を担います。日時を決めてコミュニケーションをとる時間を確保することが重要です。
相談役はあえて別部署の人に任せるのも手です。そうすることで、利害関係のない相談をしやすくなります。
(4)ランチミーティング
先輩社員数名に頼み、新人をランチミーティングに誘います。もちろん、夜の飲み会でも構いませんが、それを負担に感じる人もいますので、ランチの方がお勧めです。先輩の話を聞けるのはもちろんのこと、職場での孤立防止にも繋がります。
これらはやろうと思えばすぐに実行できるものばかりです。ぜひ、試していただきたいと思います。
【叱り方・褒め方】
最近の若い方は、やはり学生時代に叱られ慣れていない方が多いようです。ですので、叱られたという事実はこちらの想像以上に堪えている可能性があります。厄介なのは、こちらが叱ったつもりがなくても、叱られたと捉えるケースが多いことです。
例えば「あれ、これって前に教えなかったけ?」
と先輩が言うと、もうこれで叱られたと捉えてしまうケースがあります。
過度に気を遣う必要はありませんが、「君はもうこの会社の必要な一員だ」「君のことはみんなで面倒をみるよ」という気持ちが伝わることが重要です。
毎日の声かけや、ちょっとしたことで褒める、変化に気づいてあげる、このような些細なことが組織に馴染んでいく第一歩として重要になってきます。
中小企業にとって人材の確保が難しくなる昨今です。せっかく入社してくれた貴重な人材を失うことがないよう、全社挙げて働きやすい環境づくりや人材育成のための対策を講じてください。