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溶接事業者のフィットテスト円滑化ヘ、測定機関に補助金50万円:厚労省

2022年 2月 15日

厚生労働省が溶接作業で発がん物質の吸引を防ぐマスクが適切に装着しているか確認する「フィットテスト測定器」を購入する団体を公募している。対象は作業環境測定機関や特殊健康診断実施機関などで、50万円を上限に購入費用の2分の1を補助する。締め切りは3月7日午後5時。

金属アーク溶接等の作業で発生する溶接ヒュームは、発がん性が認められ、神経機能障害を発生させるため、関連法が改正され、屋内の溶接作業では呼吸用保護具を使用し、年に1回のフィットテストの実施が義務図けられた。2023年4月1日から全面施行される。

溶接従事者は約30万人、事業者は約1万にのぼるが、ほとんどが中小企業で、年1回のテストのために高価な測定機器を備え付けるのは難しい。測定機器のレンタルする事業者や出張測定等を行う事業者も少ない。そこで同省は中小企業事業者の委託を受けてフィットテストを実施する機関がテスト実施体制を整備できるよう、これらの機関が測定機器を購入する際の費用の一部を補助することにした。

詳しくは厚労省のホームページへ。