支援

排ガス浄化の高品位尿素水不足、22年1月中に解消へ:経産省

2021年 12月 27日

経済産業省が排出ガスを浄化する高品位尿素水「AdBlue(アドブルー)」について関係者に冷静な対応を呼びかけている。2021年12月下旬現在は国内需給がひっ迫しているが、原料になる尿素の増産や輸入先拡充で2022年1月中には国内供給量が需要量を上回る見通しであるためだ。需給不足を背景に多発している個人間の高額転売にも対処する方針だ。

同省はAdBlueの需給緩和に向け、尿素の国内生産事業者に最大限の増産を要請しており、1月中には尿素の国内供給量が平時の需要量全体を上回る見通し。輸入先の多角化も進めている。

AdBlueは常温で保存できる無色・無臭の液体で、排気ガスに含まれる有害な窒素酸化物を化学反応で無害化する。ディーゼルエンジン車の稼働に不可欠だが、原料になる尿素を生産している中国が国内の尿素不足を理由に21年10月から輸出を制限しているため日本国内の供給量が減少、ECサイトなどで高額転売が散見されている。

詳しくは経産省のホームページから。