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経産大臣賞に佐竹氏、科技大臣賞に岡島氏:JVA表彰式

2021年 12月 20日

受賞者や関係者らが出席して行われたJVA表彰式
受賞者や関係者らが出席して行われたJVA表彰式

中小機構は12月17日、志の高いベンチャー起業家を表彰する「第21回Japan Venture Awards(JVA)」の受賞者を発表し、東京都港区の虎ノ門ヒルズフォーラムで表彰式を行った。経済産業大臣賞はCureApp(東京都中央区)の佐竹晃太代表取締役CEO兼医師が受賞。内閣府科学技術政策担当大臣賞にはALE(東京都港区)の岡島礼奈代表取締役/CEOが選ばれた。このほか中小企業庁長官賞や中小機構理事長賞、今回新設されたSDGs特別賞など合わせて起業家12人、ベンチャーキャピタリスト(VC)3人を表彰した。表彰式の模様はオンラインで同時配信された。

経済産業大臣賞を受賞した佐竹晃太氏(中央)
経済産業大臣賞を受賞した佐竹晃太氏(中央)

経済産業大臣賞に輝いた佐竹氏が創業したCureAppは、治療用のアプリの開発を手掛けており、2020年にはニコチン依存症治療アプリが薬事承認を取得した。表彰式で佐竹氏は「ソフトウェアという目に見えないもので治療するという新しい治療法が始まっているが、浸透はしていない。医薬品のように当たり前の存在になることを目指して邁進したい」と述べた。

科学技術政策担当大臣賞受賞の岡島氏は2009年に人工流れ星の研究を始め、2011年に宇宙エンターテインメントや大気データ事業、宇宙デブリ対策事業に取り組むALEを設立した。岡島氏は表彰式に出席できなかったが、「これまでの道のりは平坦ではなかった。宇宙産業の拡大を目指して頑張っていきたい」とのメッセージを寄せた。

岡島礼奈氏の代理で出席したALEの長柄奈々絵CAO(右から2人目)
岡島礼奈氏の代理で出席したALEの長柄奈々絵CAO(右から2人目)

プレゼンターとして参加した細田健一経済産業副大臣は「日本の未来を明るくするカギを握るのはベンチャー。皆さんの成果で社会にインパクトを与えてほしい」と述べ、出席していた起業家らを激励した。また、小林鷹之科学技術政策担当大臣は「高い技術で人工流れ星という夢と希望あふれることをビジネスとして実現した」とのメッセージを寄せ、受賞者の岡島氏を称えた。最後に、審査委員長を務めた東出浩教・早稲田大学大学院教授は「これから先は、今とは随分違う未来ができると思うが、ここにいる皆さんが大きなギャップを埋めていき、今と未来の橋渡しをすると感じた」などと講評した。

大臣賞以外の受賞者は次のとおり。

【中小企業庁長官賞】
島田幸輝SyntheticGestalt代表取締役CEO▽杉江理WHILL代表取締役社長CEO

【中小機構理事長賞】
中野剛人eWeLL代表取締役社長▽平田祐介Repro代表取締役

【SDGs特別賞】
中西智之T-ICU代表取締役社長

【JVA審査委員会特別賞】
平崎誠司オリシロジェノミクス代表取締役▽モーハナラージャ・ガジャン・ラピュタロボティクス代表取締役CEO▽クリシナムルティ・アルドチェルワン同社代表取締役CFO

【JVCA特別奨励賞】
奥原啓輔プラチナバイオ代表取締役CEO

【ベンチャーキャピタリスト奨励賞】
天野雄介STRIVE代表パートナー/General Partner▽曽我悠平フェムトパートナーズGeneral Partner▽藤井淳史ジャフコグループパートナー

詳しくは中小機構のリリースへ。