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日本でいちばん大切にしたい会社大賞報告会:人を大切にする経営学会

2022年 9月 6日

教室で行われた報告会(あいさつする豊永中小機構理事長)
教室で行われた報告会(あいさつする豊永中小機構理事長)

人を大切にする経営学会(坂本光司会長=元法政大学教授)などは9月5日、東京都千代田区の法政大学市ケ谷キャンパスで、第12回「日本でいちばん大切にしたい会社」大賞報告会を開催した。厚生労働大臣賞を受賞した障碍社(東京都町田市)、地方創生大臣賞受賞の鹿児島きもつき農業協同組合(鹿児島県鹿屋市)を始め、受賞企業27社の代表が次々と自社の取り組みを紹介した。オンラインによる配信を含めて約600人が参加した。

来賓としてあいさつする菅前首相
来賓としてあいさつする菅前首相

来賓として、法政大学出身の菅義偉前首相があいさつ。「坂本会長が提唱するように、地域社会を始め多くのステークホルダーを大切にしながら、競争力を高め、従業員の賃上げに取り組んでいく企業が増えていくことが大事だ。中小企業・小規模事業者を国としてしっかりと支えていかなければならないと考えており、皆様には日本経済の足腰を強くするために大いに活躍してほしい」と激励した。

また加藤勝信厚生労働相は「受賞企業にも訪問し、社員と取引先・地域・株主など企業を取り巻く人々を前向きにすることが、企業のパフォーマンスを上げることにつながると理解した」と強調した。中小機構の豊永厚志理事長は「坂本会長は7年ほど前に『さらば価格競争』という本を出されたが、物価高の今こそ必要な発想ではないかと考えている」と述べた。

車いすで発表する障碍社の安藤信哉代表取締役
車いすで発表する障碍社の安藤信哉代表取締役

報告会は大学の大教室2つを使用した。大臣賞受賞企業のほか、中小企業庁長官賞の東海バネ工業(大阪市西区)、中小企業基盤整備機構理事長賞のカワトT.P.C.(山口県岩国市)など、すべての受賞企業代表者が2会場に分かれてプレゼンテーションした。経済産業大臣賞受賞のオタフクソース(広島市西区)のみ6日の「第9回全国大会」(同経営学会主催)で基調講演した。