調査

9.1%上昇し過去最高水準:5月の企業物価指数

2022年 6月 10日

日銀が6月10日に発表した5月の企業物価指数(速報)によると、国内企業物価指数(2020年平均=100)は112.8となり、前月に続き過去最高水準を示した。前年同月に比べて9.1%も上昇し、上昇は15カ月連続。ロシアによるウクライナ侵攻や円安の影響に伴い、原材料価格の高騰が続き、企業間で原材料費の上昇を価格に転嫁する動きが広がっている。

類別にみると、木材・木製品が前年同月比56.1%増、鉄鋼が同29.8%増、石油・石炭製品が同21.6%増、非鉄金属が同16.6%増、金属製品が同9.5%増、化学製品が同9.4%増と、工業製品は軒並み上昇した。このほか、電力・都市ガス・水道が同28.6%、スクラップ類が同26.8%それぞれ上昇している。

同時に発表した輸入物価指数(円ベース)は前年同月に比べて43.3%も上昇。15カ月連続の上昇で、伸び率は比較可能な1981年以降最大となり、企業物価指数の急上昇につながっている。

詳しくは日銀の発表資料へ。