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つくばの創薬・バイオベンチャー4社が登壇:関東経産局、中小機構など

2020年 11月 13日

会場からの質問に応じるセルメディシンの大野氏
会場からの質問に応じるセルメディシンの大野氏

関東経済産業局、関東財務局、中小機構関東本部、つくば研究支援センターは11月12日、茨城県つくば市のつくば研究支援センター研修室で「つくば発!ベンチャー企業ミートアップ」を開いた。今回は「創薬・バイオベンチャー特集」と題して、つくば市に拠点を持つ関連ベンチャー4社が自社の事業内容や製品の優位性をプレゼンテーションし、資金調達や業務提携などを訴えた。

新型コロナウイルス感染症対策として、つくば市の会場でのリアル開催は30人程度に参加者を限定。その上で、ビデオ会議システム「ズーム」を用いて、会場の模様をリアルタイムに配信し、リアルとオンラインで参加したベンチャーキャピタルや金融機関、支援機関、大企業担当者らと質疑応答した。

アークメディスンは、独自の創薬合成技術「HiSAP」を用いた新薬候補化合物の創出を提案した。通常は3~5年かかる新薬候補化合物の創出を約1年に短縮する技術で、候補化合物を次々と見出し、製薬企業に提供することで、さまざまな医療ニーズに応える。田中圭悟代表取締役は「創業1年半で7つの有望な探索候補品を生み出し、複数の製薬会社との協業も始まっている」と述べた。

理研発&筑波大発ベンチャーのセルメディシンは、脳腫瘍の中でも発症すると3年間で7割が死亡する「膠芽腫」という難治性がん治療にターゲットを絞った技術を発表。手術で切除した患者のがん組織に免疫刺激剤を付加し、患者自身に投与する「自家がんワクチン」で、がんの再発予防と生存期間延長を実現する。大野忠夫代表取締役は「臨床研究第2相試験で3年後も80%が生存する結果が出た」と話し、今後、国家プロジェクトとして医師主導試験(第3相)に入ることをアピールした。

産総研技術認定ベンチャーのときわバイオは、細胞に障害を与えることなく10個以上の遺伝子を同時に細胞に導入できる世界唯一の遺伝子導入技術「ステルス型RNAベクター」の実用化に取り組む。再生医療や遺伝子治療の産業化に向け、国家プロジェクトとして技術開発を進めている。松﨑正晴代表取締役は「新型コロナなど新興感染症の多くはRNAウイルスが原因であり、ウィズコロナ時代の治療薬開発も目指したい」と述べた。

アクシオンリサーチは、AI(人工知能)技術を用いて健康度と疾患リスクを可視化・予測する「AXiR Engine」を開発する。未病状態のステージゼロからのがん化リスクを探索・予測するもので、食事や運動、睡眠などの解析を通じて免疫力アップなどを提案する健康増進プログラムも開発中だ。佐藤友美代表取締役は「新型コロナの重症化リスクとがん化リスクを組み合わせたテストマーケティングを始めたい」と語った。

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