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ASEAN進出で海外展開セミナー:中小機構が製造業向け

2020年 2月 21日

自社の海外展開を説明する宮田氏
自社の海外展開を説明する宮田氏

中小機構は2月21日、東京都港区の同本部会議室で、海外展開セミナー&個別相談会「製造業のこれからのASEAN進出」(国際協力機構、日本貿易振興機構、日本政策金融公庫、日本貿易保険後援)を開いた。オタフクソース(広島市西区)の宮田裕也執行役員国際事業本部長が「巨大ハラール市場を取り込め!オタフクソースの挑戦」をテーマに講演したほか、ベトナムやミャンマー進出を目指す中小企業経営者らがパネル討論会を行った。

オタフクソースはお好み焼きソースを主力に、ソース、酢、たれなどの調味料を製造・販売し、グループ全体で年商約250億円、従業員600人規模。1990年ごろから米国との取引が始まり、98年に米国拠点、2013年に米国と中国に工場を建設し、現地生産を開始した。

ハラール市場へは、2016年に開設したマレーシア工場がきっかけ。進出に当たっては現地で外食チェーンを展開する企業と合弁会社を設立した。宮田氏は「ハラール認証の申請作業を相手企業に任せた結果、短期間で取得することができた」と話した。お好み・焼そば・たこ焼のハラール対応ソースなどを製造し、現地での販売に加え、日本に輸出しているという。

パネル討論のテーマは「渡航者が語る!ASEAN市場の可能性とこれからの進出方法」。中小機構の支援メニューを活用し、ベトナムに渡航して調査・商談した大平潤販(東京都千代田区、自動車用潤滑油・用品販売)の中島裕晶代表取締役と、ミャンマーに渡航した協同(福井県坂井市、衣料用縫製副資材の製造・販売)の西川源徳代表取締役社長らが、経験談を披露した。

中島氏はベトナムでのドライブレコーダー販売の可能性について、メーカーのアサヒリサーチ(東京都品川区)とともに調査。「警察より民間、バイクより車など、日本で想定していたのとは異なる分野に市場性を見出した」と語った。西川氏はアサヒ産業(大阪市中央区)、大川被服(岡山県倉敷市)という作業服・ユニフォームメーカー2社と共同で、ミャンマーでの委託生産を調査。「専門家の助言を得られ、現地企業1社と交渉する段階に入った」と話した。