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社会性とビジネスを両立させるには:中小企業大学校丸の内セミナーを開催

2020年 1月 31日

講演する山崎氏
講演する山崎氏

中小機構は1月30日、東京都千代田区のTIP*Sで中小企業大学校丸の内セミナーを開催した。発展途上国でバッグやアクセサリーを開発・製造し、世界に発信しているマザーハウス(東京都台東区)の山崎大祐副社長が「社会性とビジネスを両立する企業経営」と題し、環境、貧困、人権などの社会課題に対する同社の取り組みやビジネスモデルについて講演。中小企業の経営者や支援担当者約50人が聴講した。

山崎氏は慶大卒後、ゴールマンサックスでエコノミストを務めた後、2006年に大学の後輩・山口絵里子氏と資本金250万円で起業。「途上国から世界に通用するブランドをつくる」を理念にインドやバングラディシュやスリランカなど6か国でバッグ、ジュエリー、衣服などを自前で生産し、日本、香港など4か国で販売している。

講演で山崎氏は「途上国にも素晴らしい人材がいて高い技術がある。2次情報ではなく現地に行くこと、行けば必ず発見がある」と強調。「いいものをつくるにはモチベーションと知識と情報だ。自分たちの主観を大切にしてお客さまから要望や改善点の情報をもらうことが会社の発展につながった」と語った。

そのうえで「人は楽しいことで動く。途上国支援など正しいことを訴えるのではなくお客さまの買い物の楽しさをつくらないと広がらない」と強調。「起業後、たくさん失敗もしてきたが、どんな状況でも最善を尽くせば好転する。悲観するのは簡単だが、楽観的であることが大事だ」と締めくくった。