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ものづくりの最先端技術が一堂に、ネプコンジャパン2020が開幕

2020年 1月 16日

マジックインクの落書きも、水をかければ消え去る「ゼロ・クリア」塗装
マジックインクの落書きも、水をかければ消え去る「ゼロ・クリア」塗装

ネプコンジャパン2020(エレクトロニクス開発・実装展)が1月15日、東京都江東区の東京ビッグサイトで開幕した。実装・検査機器、半導体パッケージ技術、電子部品・材料、プリント配電板、微細加工技術など、日本のものづくりの最先端技術を有する企業が出展。併設の「オートモーティブワールド2020」を合わせ、2100社がブースを構え、自社技術や製品をアピールした。会期は17日まで。

ヒトの体内の消化管内を自走できるカプセル型内視鏡ロボットを開発したのは、ロジカルプロダクト(福岡市)。内視鏡がポリカーボネイドに包まれた直径11ミリメートル、長さ31ミリメートルのカプセル内に仕込まれており、飲み込むと外からのコマンドで体内を撮影する。「従来の胃カメラや大腸カメラは検査に8時間ほどかかるが、これは1時間に短縮できて苦痛もない」と同社の辻卓則・代表取締役社長。九州工業大の研究をベースに約5年かけて試作品を開発。今後は投薬機能や生体採取機能など臨床応用に向けた準備を進め、4年後の実用化を目指す。

一辺0.2ミリメートルの世界最小の金属製サイコロを展示したのはキリシマ精工(鹿児島県霧島市)。独自の切削加工法で削り、拡大画像で見ると各面には1から6までの目も付いている。西重潤一営業課長は「どこにでもある刃物で硬軟の金属を精密加工する技術で、同一製品を数百、数千と作れるのが強み」と胸を張る。国内外170社に精密加工部品を納入するほか、今年4月からは歯科医と共同開発した歯の裏側に付ける歯列矯正用器具も売り出す予定だ。

金属やガラス面に塗装し、油性マジックや油など頑固な汚れを洗剤なしに水だけで落とせる親水性無機塗料「ゼロ・クリア」を開発したのは五合(愛知県春日井市)。親水性があり、水をかけると汚れが浮き出す。「鉛筆硬度で9H以上の硬さがあるので、傷がつきにくく、抗菌効果もある」と開発室の山口豊智さん。地下鉄構内の壁面や柱、大手家電メーカーの洗濯機のステンレス槽、キッチンシンク、レストラン厨房や食品工場の壁面などに採用済みで、洋食器メーカーの注文もあるという。