イベント

日本製ニットの長所をアピール:ジャパン・ベストニット・セレクション2019

2019年 12月 6日

カラフルな自社製品をPRする出展者
カラフルな自社製品をPRする出展者

国内ニット事業者で構成するジャパン・ベストニット・セレクション実行委員会は12月4日から5日まで東京都千代田区の東京国際フォーラムで「JAPAN BEST KNIT SELECTION 2019」を開催した。国産ニット製品・テキスタイルの展示会で2009年から12回目。60社が参加してアパレルメーカーや流通業者向けに自社技術や生産システムを駆使したオリジナル製品を披露した。

高級獣毛のカシミアとセーブル(黒テン)を組み合わせた糸で編み上げたベレー帽を展示したのは太陽毛絲紡績(埼玉県川口市)。繊維が細く、柔らかな手触りでウール(羊)100%の糸より軽いのが特徴だ。宮城県栗原市に紡毛などを生産する工場を持ち、原料の調合から織物製品まですべての工程を日本国内で行っている。同社営業部の鈴木友美さんは「高級獣毛糸は近年、人気が復活。有望市場です」と語った。

モヘヤ糸、金銀のラメ糸などさまざまな素材を組み合わせて編んだカラフルで高級感のあるコートや上着を紹介したのは片桐(山形県西村山郡)。一見、布帛のツイードに見えるが、ニット製品なので軽く伸縮性がある。「長時間でも肩がこらず着心地がいい」と同社編成部の阿部一成さん。「高齢化の進む日本で多くの人に受け入れられれば」と話した。

国内ニットは中国などアジア周辺国からの安価な輸入品が98%(18年度、数量ベース)を占めている。業界関係者は今回の展示会を機に国内ニット産業の底上げや各産地の活性化を図りたい考えだ。