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東京でビジネスマッチング:東北経産局と中小機構

2019年 11月 25日

SDGsを説明する奥野氏
SDGsを説明する奥野氏

東北経済産業局と中小機構東北本部は11月22日、東京都千代田区のビジネス創発拠点TIP*Sで「環境ビジネスワークショップin東京」を開いた。「ESG/SDGs経営の実際と中堅・中小企業が取組を進める際のポイント」をテーマに、三菱UFJリサーチ&コンサルティングの奥野麻衣子主任研究員が講演。また東北地域の環境関連企業3社が事業内容を紹介し、東京圏のベンチャーキャピタルや金融機関、投資家、大企業担当者らに資金調達や業務提携などを呼びかけた。

奥野氏はESG(環境・社会・企業統治)やSDGs(持続可能な開発目標)が注目されている理由について、自然災害の増大や若者を中心に社会課題意識が高まっていることなどを挙げた。企業にとって中長期的な事業機会の創出に役立つ一方、対応できないとビジネスリスクが生じるとし、取り組みを進める際の留意点を指摘した。また三浦工業や北洋銀行など先進事例を紹介した。

アムスエンジニアリング(宮城県東松島市)は、有害な重金属類が含まれている石炭灰を無害化する改良剤を製造・販売する。改良した石炭灰を固化する際、空気中の二酸化炭素(CO2)を大量に吸収する性質を持ち、阿部登壽男代表取締役は「路盤材をはじめ石炭灰のリサイクル事業を進めたい」と述べた。

森環境技術研究所(山形県新庄市)は、水を大量に含んだ泥土を瞬時に固め、バキュームカーや密閉型ダンプを使わず普通ダンプで搬出・運搬できる改良剤を製造・販売。洪水や土砂災害などからの迅速な災害復旧が可能になり、処理コストの削減につながる。従来は不適とされた盛土としての使用を可能にした改良剤も東北大学と共同開発し、森雅人代表取締役は「河川堤防の決壊などを防げる技術だ」と強調した。

オヤマダエンジニアリング(盛岡市)は、乾燥が不十分で水分が多い木質チップでも自動着火させるボイラーを提案。独自の燃料ポッパーや燃料乾燥部を内蔵し、すでに岩手県一関市の小学校で稼動している。環境システム営業部の川村浩部長は「CO2排出を削減する木質バイオマス活用を進める」とアピールした。