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7社が支援求め事業特性PR:中小機構「千葉大亥鼻IP発バイオテックベンチャーピッチ」

2019年 11月 5日

満席の会場で事業を説明する日比野好惠・BBStoneデザイン心理学研究所代表取締役
満席の会場で事業を説明する日比野好惠・BBStoneデザイン心理学研究所代表取締役

中小機構関東本部はベンチャー支援の特定非営利活動法人インデペンデンツクラブと連携し10月31日、東京都千代田区の東京21cクラブコラボスペースで、千葉大亥鼻IP(イノベーションプラザ)発バイオテックベンチャーピッチを開催した。事業計画発表と事業プレゼンテーションの2部構成。千葉大亥鼻IPに入居しているベンチャー企業7社がそれぞれに事業特性、将来プランなどを説明し、資金調達などで支援を求めた。

事業計画発表には、セルジェンテック、A-CLIP研究所、エムバイオテックの3社が登壇した。

「GMAC」の製造販売事業を説明する麻生雅是・セルジェンテック代表取締役
「GMAC」の製造販売事業を説明する麻生雅是・セルジェンテック代表取締役

セルジェンテックの麻生雅是代表取締役は、患者から摘出、単離した脂肪細胞に治療タンパク質や酵素を産生する遺伝子を組み込み移植することで、長期にわたる治療タンパク質・酵素の供給を実現する新たな再生医療・遺伝子治療医薬品「GMAC」の製造販売事業の進捗を説明。2021年に予定しているIPO(新規公開株)を機に、研究開発から製造販売の実装に移行し、がん化しにくいことが証明されている脂肪細胞を利用した難病治療に貢献するバイオファーマを目指すとした。

A-CLIP研究所の鈴木和男代表取締役は、希少疾患である血管炎の治療薬開発計画を披露。難知性血管炎などの炎症性疾患や感染症疾患の治療に有効な標準的分子の特定などで特許協力条約(PCT)に基づく国際出願を済ませていることを説明したうえで、国内市場規模の10倍となる150億円超のグローバル市場での展開に支援を求めた。

エムバイオテックの松田和洋代表取締役は、かぜ症状を引き起こすだけでなく、うつ病ひいてはギランバレー症候群などの難病の原因にもなることが知られているマイコプラズマ感染症の診断薬を開発。大手製薬会社とワクチン開発の共同研究で覚書も締結している。将来は1兆円規模のグローバル市場での展開や上場を目指すとして、とりわけワクチンの共同研究開発資金調達に投資を求めた。

一方の事業プレゼンテーションには、アミンファーマ研究所、ハニック・ホワイトラボ、スペクトラ・クエスト・ラボ、BBStoneデザイン心理学研究所の4社が登壇した。

アミンファーマ研究所の五十嵐一衛代表取締役は独自のバイオマーカーを用いた脳梗塞リスク評価サービスを説明。ハニック・ホワイトラボの浦井薫子代表取締役は歯を白く見せるだけでなく予防医療でも活用が期待できる「歯のマニキュア」を紹介した。

スペクトラ・クエスト・ラボの室清文代表取締役は波長可変半導体レーザおよび光計測システム開発を概説。BBStoneデザイン心理学研究所の日比野好惠代表取締役は、いわゆる「一目惚れ」などを引き起こす直感的な内臓感覚に訴えるデザイン心理学を応用した新たなマーケティング手法を提案した。

ピッチに先立ち、 佐本由紀子・中小機構関東本部支援推進部支援推進課課長補佐代理が「中小機構におけるインキュベーション事業」を説明。宗像令夫・千葉大亥鼻イノベーションプラザチーフ・インキュベーション・マネージャーが「千葉大亥鼻イノベーションプラザにおけるスタートアップ支援」を紹介した。