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ベンチャー14社が登壇:中小機構・JVAピッチ

2019年 10月 30日

再生医療技術を説明する秋枝氏の写真
再生医療技術を説明する秋枝氏

中小機構は10月29日、東京都港区の虎ノ門ヒルズフォーラムで「中小機構・JVAピッチin第7回イノベーションリーダーズサミット」を開催した。中小機構が主催する「Japan Venture Awards(JVA)2019」で中小機構理事長賞を受賞したサイフューズ(東京都文京区)の秋枝静香代表取締役をはじめ、中小機構の起業支援施設に入居するベンチャー企業の経営者ら14人が自社の技術・事業内容をプレゼンテーションした。

サイフューズは「足場材料」を用いることなく、細胞のみで立体的な組織・臓器を作製する独自の3次元細胞積層技術を活用し、病気やケガで機能不全になった組織・臓器の再生医療を手がける。すでに独自開発のバイオ3Dプリンターを開発・発売し、積水化学工業や丸紅などと業務提携しており、秋枝氏は「実用化に向けてまずは軟骨の再生から取り組んでいる」と話した。

起業支援施設の北大ビジネス・スプリングに入居するラテラ(札幌市北区)は、ゼオライトの持つ「多孔質で分子を物理吸着する」性質を用いて「無菌人工土壌」を開発。雑菌や虫が付くことなく無農薬野菜を生産できる点が特徴で、荒磯慎也代表取締役は「通常の植物工場で行われる水耕栽培に比べて、設備・運用コストを半減できるほか、葉物野菜だけでなく根菜を含めた全品種の栽培が可能になる」と強調した。

フレンバシー(東京都渋谷区)はベジタリアン、グルテンフリー、アレルギーなど「食の制限」に対応した飲食店を紹介する情報サイトを運営する。米粉麺を使い植物由来の食材だけで作った完全無添加カップメンも自社開発・発売しており、播太樹代表取締役は「インバウンド(外国人旅行者)の急増に伴い、市場は拡大している」とアピールした。

このほか、熱膨張を制御する負熱膨張微粒子を開発したケミカルゲート(名古屋市千種区)の山田展也代表取締役、赤外光を用いて魚類の油脂成分や建材などの内部特性を非接触で分析する装置を開発したオプトメカトロ(浜松市中区)の久米英浩代表取締役、外国人留学生と日本企業を結び付けるサービスを提供するNo Limit(大阪市北区)の瀬戸敦史代表取締役CEO、 電話営業や顧客対応を人工知能(AI)で可視化する技術を提供するRevComm(東京都渋谷区)の會田武史代表取締役らが登壇した。

イノベーションリーダーズサミット(実行委員会主催、経済産業省、中小機構など後援)は昨年1万人以上が来場したアジア最大のオープンイノベーションの祭典。今回は28~30日の3日間、大手企業115社、ベンチャー597社が参加して2000件以上の商談が行われたほか、合計200人以上のベンチャー企業、ベンチャーキャピタル、大企業担当者らがパネル討論会やピッチを行った。