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ニッポン新事業創出大賞を贈賞:JNBと中小機構

2019年 10月 28日

ニッポン新事業創出大賞の受賞者ら
ニッポン新事業創出大賞の受賞者ら

日本ニュービジネス協議会連合会(JNB)と中小機構は10月24日、高松市のJRホテルクレメント高松で「第15回JNB新事業創出全国フォーラムin香川」を開いた。新市場・新事業創出に向けた事業展開をテーマとしたイベントで、第14回ニッポン新事業創出大賞の発表・表彰式と記念シンポジウム、交流会を行った。

ニッポン新事業創出大賞は、全国各地のニュービジネス協議会が推薦した企業から今後の日本の産業界を担う企業を選ぶもので、アントレプレナー(起業家)部門の最高賞である経済産業大臣賞は、かっこ(東京都港区)の岩井裕之代表取締役社長が受賞した。ネットショッピングでの不正注文やネットバンキングの不正送金を防ぐサービスを提供しており、岩井社長は「日本企業の海外取引の安全性を高め、日本のGDP(国内総生産)を増やすことに貢献していきたい」と述べた。

中小企業庁長官賞は、独自に開発した金属切削加工モニタリング技術を用いて試作品開発のデータ収集サービスを提供する山本金属製作所(大阪市平野区)の山本憲吾代表取締役社長が受賞。中小企業基盤整備機構理事長賞は、非食米を利用して環境に優しいバイオマスプラスチックを製造するバイオマスレジン南魚沼(新潟県南魚沼市)の神谷雄仁代表取締役が栄冠に輝いた。

また支援部門の経済産業大臣賞には、知的財産部署を持たない中小・ベンチャー企業向けに知財法務機能を提供し、小説「下町ロケット」に登場する神谷弁護士のモデルといわれる内田・鮫島法律事務所(東京都港区)の鮫島正洋代表パートナー弁護士が選ばれた。

記念シンポジウムでは、ニトリホールディングスの似鳥昭雄代表取締役会長兼CEOが「リーダーが育つ55の智慧」をテーマに講演。1店舗しかなかった創業時に30年間で「100店舗・年商1000億円」と高い経営目標を掲げ、実際に実行したことや、(1)捨てる(2)30秒で決断(3)提案は少なくとも3つ用意する(4)基準は「お客様が求めていることか」—など仕事に対する考え方を披露した。

また「人は何が向いているか分からないから、どんどん配置転換する」「リスクのないところに成功はない。新しい手法を試し続ければ10に1つは革新をもたらす」「トップは20年以上先の未来を見通して、そこから逆算して10年先の情勢を予見し、それに対応した経営方針と計画を立てるべきだ」など、持論を展開した。

続いて、高松丸亀町商店街振興組合(高松市)の古川康造理事長が「高松丸亀町商店街の再生」、かもめや(同)の小野正人代表取締役社長が「瀬戸内の空から離島の生活に革命を」をテーマに、それぞれ講演した。

フォーラムの冒頭では、浜田恵造香川県知事、土橋秀義四国経済産業局長、池田弘JNB会長、豊永厚志中小機構理事長らがあいさつした。豊永理事長は参加した中小企業経営者らに対し「先行きが不透明な今こそ、新事業創出に向けて一歩進む勇気が必要だ」と激励した。

その他の受賞者は次の通り。
【地方創生賞】
キュービクス(石川県白山市)丹野博代表取締役社長
【優秀賞】
アストラ(福島市)一條浩孝代表取締役
くまもと健康支援研究所(熊本市東区)松尾洋代表取締役
サンコロナ小田(石川県小松市)小田外喜夫代表取締役
【特別賞】
インタフェース(広島市南区)國司健代表取締役CEO会長兼社長
フォルテ(青森市)葛西純代表取締役