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BI入居27社の「バイオジャパン」出展を支援:中小機構

2019年 10月 16日

支援先企業の研究成果が耳目を集めた中小機構ブースの様子
支援先企業の研究成果が耳目を集めた中小機構ブース

 中小機構は10月9日から3日間、横浜市西区のパシフィコ横浜で開催されたバイオ産業の展示商談会「バイオジャパン2019」に専用ブースを設け、同機構のビジネスインキュベータ(BI)に入居しているバイオ系企業27社の出展を支援した。出展企業はパネルや製品サンプルを展示して事業内容や研究開発の成果を説明し、業域拡大に向け支援やパートナー企業などを求めた。

 千葉県柏市の東大柏ベンチャープラザに事務所と実験施設を設置しているアルガルバイオは、東京大学新領域創成科学研究科の河野重行教授(現・名誉教授)の研究成果の実用化を目的に、同学の研究員であった竹下毅氏が設立したベンチャー企業。クロレラに重イオンビームを照射することで起きる変化を利用して創出した異なる性質を持つ色違いのクロレラを含む微細藻類3000株をターゲットに、機能性食品や化粧品などに応用するため研究を重ねている。

 安井強事業開発部長は「当社が持つ豊富な研究資源の用途を共同開発するパートナーを求めている。メーカーや商社などとの商談に期待している」と話した。

 京都府京田辺市のD-egg(同志社大学連携型起業家育成施設)に研究所を置くフォレストガールは、ムール貝の接着機構を模倣した植物由来の原料を使用して接着剤を開発・製造している。同社の接着剤は、高温で溶けて低温で固まる特性のホットメルト樹脂の一種。材料の表面にある僅かな隙間やへこみに接着剤が入り込んで硬化する従来のアンカー効果に加えて、分子間で働く「水素結合」による接着効果があるため、市販の接着剤より強力な接着力があるという。

 将来目指している工業分野や医療分野での展開に備えて、資金を確保するため、植物由来で人体に無害である特性を活用した「まつげエクステンション」用に開発した商品を12月に上市する。井上裕介代表取締役は「今後開拓できる事業分野の選択肢を拡大するため、当社の接着剤の試用を希望する企業を探している。新たなニーズを発掘できれば幸い」と語った。

 中小機構がブースを設けた「バイオジャパン」は、創薬、再生医療などのバイオ関連企業・団体の情報交換や連携を促進するアジア最大級のマッチングイベント。21回目を迎えた今回は、併催した「再生医療JAPAN」とあわせて34カ国・地域から1232社・団体が参加し、1万7512人が来場。1万件以上の商談を展開した。