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3Dプリンターの最新情報を紹介:中小機構がセミナー

2019年 10月 10日

3Dプリンターの活用を説明する山口氏
3Dプリンターの活用を説明する山口氏

 中小機構は10月9日、東京都港区の本部会議室で中小企業大学校・虎ノ門セミナー「今更聞けない3Dプリンターの基礎から最新情報そして活用事例まで」を開催した。3Dプリンター総研(東京都千代田区)の山口修一代表取締役が、3Dプリンターの基本的な知識から最新機種の情報、国内外の活用事例などを紹介した。

 山口氏はまず、3Dプリンターの歴史や市場規模などについて説明。2013年から14年にかけての3Dプリンターブームは実は3回目のブームだったと振り返り、「2021年から22年にかけて次のブームが来るだろう」と予想した。理由としてメーカー各社が生産性を大幅に高めた新製品を発表していることに加え、9年ごとにブームが到来していることを挙げた。

 また圧力による材料押出法や紫外線(UV)による樹脂硬化を使った液槽光重合法、インクジェット粉末積層法、レーザーなどを使った粉末床溶融結合法など7種類ある各造形方法の仕組みを解説。樹脂や金属など対応材料などを説明し、米HP、イスラエルXjet、豪SPEE3D、スイスSintratecなどの最新の3Dプリンターを紹介した。

 活用事例として、クッキーの型を簡単に作れるお菓子屋さんでのケースや視覚障害者向けの触覚教材、治具・工具などを紹介。少量生産・型不要によるコストメリットのほか、設計自由度が高く、オーダーメード生産に向き、短期間に製品化できるなどのメリットを挙げ、「ニッチ市場が多く、中小企業にとっては大きなチャンスになる」と強調した。

 3Dプリンターを導入する際は、10万円未満の安価な製品を購入して興味のある社員に好きに使ってもらい、その人を中心に活用できそうなネタを探した上で本格的な活用を検討するなど、「まずはハードルを低くした上で活用してもらいたい」と話した。