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防災・安全機器が集結:危機管理産業展

2019年 10月 3日

ヘッドマウントディスプレーを装着してVR(仮想現実)で大地震を体感する様子
ヘッドマウントディスプレーを装着してVR(仮想現実)で大地震を体感する

 防災・減災・セキュリティー機器などを網羅した「危機管理産業展2019」(東京ビッグサイト主催、内閣府、経済産業省など後援)が10月2日、東京都江東区の東京ビッグサイト青海展示棟で開幕した。危機管理に関連する約300社・組織が最新技術・製品を展示し、東京消防庁によるVR(仮想現実)防災体験車や防衛省・自衛隊による逆浸透型浄水セットの実演も実施。併催する「テロ対策特殊装備展’19」と合わせ4日まで開催される。

 WOTA(東京都文京区)は、災害時の避難所でも入浴できる「災害用シャワーパッケージ」を提案。一度使った水を高効率に濾過して98%以上を再利用する水循環システムを核に、シャワーテント、脱衣テントなどで構成する。熊本地震や西日本豪雨、9月の千葉県内大規模停電時などで試作機を用いた入浴支援を行っており、R&D責任者の西尾学氏は「最新のAI(人工知能)水処理技術により、通常は水100リットルで2人しか使えないのに対し、100人の利用を実現する」と強調した。

 ゴトー工業(埼玉県川口市)は、大人数が一度に使える仮設集合トイレテント「みんなでトイレ」を展示。男女別に7人用と14人用があり、プライバシーを保護しながら効率的に使える。営業2課の池本正道氏は「年間50~100台の納入実績がある」と話した。

 クオリティソフト(和歌山県白浜町)は、災害発生時の呼びかけや避難誘導に活用できる「アナウンサードローン」を商品化。中高音領域を使う圧電スピーカーを採用し、ドローンのプロペラによる爆音と放送音が干渉することなく、高度100メートルの上空からでもクリアに伝わる。竹中智彦ドローンビジネス開発部部長は「従来の中国製ドローンに加え、双葉電子工業の国産ドローンもラインアップし、ニーズに応えたい」とアピールした。

 AileLinX(エールリンクス、広島県府中市)は、消防庁の研究開発プロジェクトの成果である飛行型偵察・監視ロボット(無人航空機)を展示。大規模災害現場で上空から災害状況を偵察・監視し、地上に情報を伝送することで、効果的な消火活動に貢献する。有地裕司取締役営業部長は「インフラ点検や物流向けなども商品化し、事業を拡大していく」と語った。