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地方発ベンチャー5社が発表:関東経産局、中小機構など

2019年 9月 13日

会場からの質問に答える中田氏の写真
会場からの質問に答える中田氏

 経済産業省関東経済産業局、財務省関東財務局、中小機構関東本部は9月12日、東京都千代田区のビジネス創発拠点TIP*Sで第28回「地方発!ベンチャー企業ミートアップ」を開いた。東京都以外に本拠を持つベンチャー企業5社が登壇。資金調達や業務提携などを求め、東京圏のベンチャーキャピタルや金融機関、投資家、大企業担当者らにプレゼンテーションした。

 イーシステム(富山市)は新規事業として、携帯端末向けの山岳立体地図ソフト「頂」(いただき)を開発した。従来になかった「高さ」にこだわった登山アプリで、初心者でも地形をイメージしやすく、道迷いによる遭難を未然に防ぐ。すでに穂高・乗鞍、富士山、八ケ岳・霧ケ峰など6種類を提供し、奥多摩版を開発しており、中村秀樹代表取締役は「対応エリアを拡大・クラウド化して最終的に20万ユーザーを獲得したい」と話した。

 Smart119(千葉市中央区)は、住民から消防指令センター、救急隊、受け入れ医療機関まで、情報伝達が「伝言方式」で不十分な情報しか伝わらず、結果的に「たらい回し」になる救急医療の課題を解決するサービスを提案。住民や救急隊が音声認識や人工知能(AI)を活用し、早い段階で医療機関と情報共有する仕組みを提供する。千葉大病院の講師・医師でもある中田孝明代表取締役は「より早く正しい救急医療を実現し、救急出動件数の増加抑制にもつながる」と強調した。

 電マーク(高松市)は新規事業として、AIによる画像解析で生まれたばかりの雛(ヒヨコ)の雌雄を鑑別する装置を開発し、インドでの事業展開を目指す。人口増大が進むインドは卵の生産拡大が急務である一方、熟練の雌雄鑑別技師が不足しており、中野祐介代表取締役は「鑑別サービスで年2億~3億円の売り上げを見込む」と語った。

 このほか、3次元積層LSI(大規模集積回路)の製造技術を持つ東北マイクロテック(仙台市青葉区)の元吉真代表取締役、希少な蝦夷アワビの完全閉鎖循環式陸上養殖を手がける伊勢徳(北海道美唄市)の鈴木勝順代表取締役が、自社の事業をアピールした。