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第5回エンディング産業展が開幕:国内外から約300社出展

2019年 8月 21日

会場の様子の写真
会場の様子

 第5回エンディング産業展が8月20日、東京都江東区の東京ビッグサイトで始まった。神社や寺院向設備・用品サービスから、墓石や葬儀返礼品などの供養・埋葬サービス、ペット葬儀関連サービスまで、中小企業を中心に国内外の約300社が出展。業界関係者など多数の来場者でにぎわった。22日まで開催される。

 高級ミニバンの内部に棺を搭載できるステンレスのスライドアップ式引き出しレールを取り付けた乗員3人用寝台霊柩車を展示したのは大江車体特装(山形市)。外観は通常のミニバンと変わらないが、室内スペースを広く確保して棺のほか小物も搭載できるようにした。患者輸送のためストレッチャーごと輸送する専用車や後部座席昇降口にステップを取りつけた介護福祉送迎車など、働く車のボティカスタマイズを得意とする同社の自信作だ。沼澤勇介さんは「9年前から霊柩車事業に着手した。設計から内装までカスタマイズで霊柩車を製造することも可能」と説明した。

 納棺師やエンバーミング(遺体衛生保全)資格保持者向けに、遺体専門の化粧品を提案していたのはグリーネイチャー(東京都千代田区)。スプレー缶式のオイルミストで遺体の肌に潤いを与えて汚れを落とした後、化粧ノリが良く、崩れにくい8色のファンデーションで仕上げる。遺体用化粧品は海外メーカーが主力だったが日本人に合う色が少ないうえ、質感もいまひとつだった。同社の江川秀樹営業顧問は「納棺師を監修者に開発に1年半かけた」とアピールした。

 卒塔婆に文字を印字するプリンターを展示したのはアルマーク(大阪府吹田市)。光を当てると固まるUV硬化インクで、どんな書体も印字できる。印刷内容を瞬時に変えることができるため版のストックが不要で、パソコンで作成したデータをUSBメモリーで転送することも可能だ。同社は食品のパッケージに賞味期限やロットナンバーを印刷する機器が主力だが、「手法を変えて卒塔婆に応用した」と星野義裕常務。霊園や寺院などに売り込んでいくという。