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24人が経営後継者研修を修了:中小企業大学校東京校

2019年 7月 22日

研修生一人一人に修了証書を授与する様子
研修生一人一人に修了証書を授与した

 中小機構が運営する中小企業大学校東京校は7月19日、東京都東大和市の同校講堂で第39期「経営後継者研修」の終講式を行った。派遣元企業の社長や大学校関係者らが見守る中、10カ月にわたる研修をやり遂げた次期社長候補者24人が、同校の山中和彦校長から修了証書を受け取った。

 冒頭、あいさつした山中校長は「この研修を通じて皆さんが経営者としての価値観を確立し、成長されたことを実感している。ただ、人を動かし結果に結びつけることが要求される本当の困難がこれから始まる。日本経済を支えているのは全国358万社の中小企業であり、仲間と切磋琢磨したこの研修を糧に乗り越えていってほしい」と激励した。

 その後、山中校長が研修生全員に修了証書を授与。皆勤賞・精勤賞を表彰した後、研修生代表がお礼の言葉を述べた。終講式の前には、研修生全員による「ゼミナール論文発表会」を2日間にわたって実施。各自が自社を分析した上で課題を示し、いつまでにどう解決するかといった行動計画や事業戦略を一人ずつプレゼンテーションした。

 研修生のうち、製造業務請負や機械装置の製造などを手がけるマイスティア(熊本県益城町)の工藤佳太さんは「同じ境遇の仲間が出来たことが一番の財産。入校時は自分が本当に経営者になれるか悩んだが、多くの人から知識やチャレンジ精神を学び、(現社長の父が70歳となる)7年後に継ごうと考え方が変わった」と語った。

 現社長の父が80歳となる5年後の事業承継を計画するナム(広島市南区、制御システム・転倒予防機器など製造)の尾形逸成さんは「飲食業に12年間携わり、自社でやっていけるか悩んだ。しかし仲間と出会いさまざまな考え方があることを学び、不安が解消された」と述べた。

 経営後継者研修は、全国9カ所にある中小企業大学校のうち東京校だけで実施している経営者育成プログラム。事業を引き継ぐ後継者に必要な知識や能力を実践的に授けるカリキュラムが特徴で、毎年10月から翌年7月まで10カ月間学ぶ。これまでに約800人が“卒業”し、全国各地で経営者や経営幹部として活躍している。