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こんなときどうする 中小企業の税金と会計


経営数字

経営の数字力を鍛える

本コンテンツ「会社を強くする実務編」では、これから会社を強くしていきたいと思っている経営者向けに財務や経営に関する情報をお伝えしています。今回はちょっと視点を変えて、財務や経営について考える時に避けて通れない「数字力」の鍛え方について述べます。

習うより慣れよ

筆者が色々な人を見て思うのは、「数字」が苦手な人というのが世の中に必ず存在します。学校の成績でどうしても算数や数学の成績が他の教科に比べて悪かったというような人です。そのような方でも、大人になってから鍛えることで数字に関する感性を磨くことは可能だと思います。
 数字と数学は違うものです。つまり、数字力を鍛えることとは、複雑な計算をすることではありません。複雑な計算は数学の得意な人に任せておけばいいのです。一方で数字を読む、理解して経営に活かすことがこれから会社を強くしていきたい経営者には求められています。

 

数字が苦手な経営者でも、訓練だと思ってまずはたくさん数字を眺めることです。現場で仕事を覚えたように数字力も習うよりは慣れです。数字が多く記載されている決算書や試算表をとにかく眺める習慣を身につけましょう。数字をたくさん見れば慣れてきます。最初は、顧問税理士や経理担当者と一緒に眺めるといいでしょう。ちょっとでも疑問に思ったことは、作成した人に確認してみましょう。

数字の見方

そうは言っても最初はどのようにして見たらいいのかわからないかもしれません。経営者にとって大事なのは、数字は上から見るということです。顧問税理士や経理担当者は実務を行っているため、1円単位にまでこだわります。 しかし、経営者は1円単位にこだわる必要はありません。1番上の桁の数字から、2-3桁ぐらいの数字まで把握すればそれで十分です。あとの細かなところは無視していいのです。

具体例で説明します。例えば、決算書の売上高が12,356,456円だったとします。経理実務では、最後の456まで円単位で数字を書き出さないといけないので、このようになっているのです。数字が8個も並んでいるため、経営者にとってはこのままでは読みにくのです。
 そこで経営者は上から数字を読むのです。最初の桁は千万の位です。次の桁は百万の位です。上から2桁までで数字を読むと売上高は、1千2百万円となります。上から3桁まで数字を読むと売上高は、1千2百3十万円となります。
 残りの下5桁は経営者にとっては意味のない数字です。数字が得意な経営者なら、8桁まで数字を読んでもいいですが、そうでない場合は上から3桁ぐらい読めれば、数字を経営に活かすことは可能です。まずは、ご自身の会社の決算書の売上高を上から3桁ぐらいまで読んでみましょう。

会社の数字について、どれぐらいの桁の数字まで把握するかが決まったら、それを顧問税理士や経理担当者に伝えて、円単位の決算書や試算表とは別に経営者が読みやすい単位の決算書や試算表を作成してもらうようにお願いしてみて下さい。先程の例で言えば、百万単位か十万単位で作成してもらうといいでしょう。出てくる数字の数が少ないだけで理解が容易になると思います。

数字を意識する

数字の見方がわかったら、意識的に数字を眺めるようにして下さい。数字を眺める習慣が身につくまでは強制的にです。意識して数字を眺めると、今まで見えなかったものが見えてくるものです。
 筆者は、最近子供と一緒に近所の公園に虫捕りに出かけるようになりました。普段公園を歩いていると全然気づかなかったのですが、意識して見るとカブトムシやコガネムシなどの虫が公園にはいっぱいいたのです。虫が増えたのではなく、筆者の意識が虫にいくことで、元からそこにあったものが見えたのです。
 同じ事が会社の数字にも言えます。意識して数字を眺めると、色々なものが目にとまり、数字に対する疑問点が湧いてくると思います。疑問点が湧いたらすぐに顧問税理士か経理担当者に確認をするようにしましょう。

決算書の数字を見る時には、貸借対照表より損益計算書を見たほうがわかりやすいと思います。決算書の1ページ目は貸借対照表になりますので、それを飛ばして2枚目の損益計算書からみて下さい。損益計算書の中でも特に売上高、売上原価、売上総利益、販売管理費、営業利益の5つの数字を毎月眺めるだけでも十分です。「わが社の今月の売上は○千万円で」と決算書を見なくても口に出せるようになったら数字に慣れていると自信を持っていいと思います。

数字は並べて比較

数字を見ることに慣れてきたら、数字の特性を活かして経営に役立てるようにしましょう。数字は、誰が作成しても数値が同じであれば等しいという特性があります。Aさんの100円とBさんの100円は同じものです。言葉は曖昧なのでこのようにはいきません。Aさんのご飯大盛りとBさんのご飯大盛りは大筋では一致するでしょうが、ぴったり同じ量とはなりません。

数字は誰が作成しても単位が同じであれば比較することができます。この特性を活かして、例えば月ごとの売上高を比較します。単純に売上を月ごとに横並びにするのです。横並びにして時系列で数字を眺めることで、売上が増加傾向なのか減少傾向なのか売上の推移を確認することができます。
 季節変動のある業種の場合には、閑散期の売上が少ない月と繁忙期の売上が多い月で実際にどれぐらいの差があるのかも比較することができます。売上原価、販売管理費の細かな経費項目も同様に月ごとに横並びにして比較すると色々なことがわかってきます。

事務所家賃や人件費のように毎月大体同じようにかかる経費があれば、修繕費や広告宣伝費のようにある時だけ突発的に多く発生をする経費もあります。販売管理費の合計額を月ごとに眺めれば、毎月の経費が大体どれぐらいかかっているのか、変動があったとしてもどれぐらいの変動なのかもわかります。

このように数字はある一定の時点だけで眺めるよりは、他の期間と比較をしながら眺めるほうが理解も深まるのです。

同じように比較をすることで理解を深めるために、例えば人単位での売上金額とか商品の種類ごとの売上金額の数字を並べて、比較をしてみるのもいいと思います。情報を入手することが難しいのですが、同業他社との比較をすると自社の財務状況をより深く理解することが可能です。中小企業基盤整備機構が運営している経営自己診断システムを利用することで同業他社と比較することも可能です。

数字で考える

本コンテンツ「会社を強くする実務編」が目的とするのは、数字で経営を語る経営者が増える一助となることです。厳しい経営環境では、経営者の肌感覚のみで経営を行っていては心もとないと思います。数字という客観的なデータを用いて、さらに経営者の経験と時代を読み取る感性を組み合わせることで、間違いの少ない堅実な経営を行うことができるのではないかと思っています。経営者も社員と同じように最終的には数値結果で評価されます。そのためにも、まずは自社の数字を眺める所から始めてみてはいかがでしょうか。

掲載日:2013年10月28日

本解説は、著者の見解に基づくものであり、対策の時期や目的、規模、期間、対象の個別事情などによっては想定されていた効果が出ない場合があります。実際の判断、経済活動にあたっては、必ず税理士などの専門家に相談するなどした上で自己の責任において行うようにして下さい。

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