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元気印 中小企業 独自の技術や発送を武器にがんばる日本各地の中小企業を紹介します

掲載日:2017年6月 7日

[関東エリア]

レボックス
小さなキズを発見する光源装置で製造業の製品検査に貢献

レボックス株式会社は、神奈川県相模原市で光技術を応用した光源装置をつくっている。フィルムやガラス、半導体などをつくるメーカーは、製品検査の際に光を照らして目に見えない小さなキズを発見するために検査機を使用するが、レボックスはその検査機に設置するLEDライン光源装置や光ファイバー用光源装置を製造・販売している。経営者は代表取締役CEO(最高経営責任者)の鎌田英洋氏と代表取締役CTO(最高技術責任者)の三留正浩氏の2人で、会社は2008年に誕生した。市場規模が小さく大手企業が参入しないニッチな分野において、顧客の要望に応じて柔軟に光源をカスタマイズした光源装置を製造しており、光製品、画像計測装置に関して光の均一性・安定性が高い技術力が強みである。

  • 論語の素読と管理業務の分担で思いやりのある人材を育成
  • 光の均一性・安定性が高い光製品をつくる技術力
  • 経営者2人体制で「世界一」を目指し続ける経営戦略

リーマンショックで学んだ「世界一」を目指すことの大切さ

2001年、鎌田氏は、地球環境にやさしい商材として雨水浄化装置やLED製品を販売するシップス有限会社を設立。2005年に、電子回路の設計会社を経営していた三留氏と出会う。鎌田氏が営業面、三留氏が技術面の経験を活かせることから意気投合し、共同で事業を行うようになる。その年に、世界初のLEDライン照明の開発に成功し、販売を開始。2008年、「光で未来を変えてゆく」という理念を掲げ、レボックス株式会社に社名変更した。しかし、その直後に、世界経済に大きな打撃を与えたリーマンショックが起きる。

 創業当時の2008年の売上は、現在の主力製品である検査機用の光源装置は3割弱で、建築物の外観を明るく照らすLED照明が過半数を占めていた。当時、老舗の海外ブランド企業が銀座に出店を計画しており、レボックスは大型案件の内示をもらっていた。しかし、同年9月にリーマンショックが起こり、大型案件の注文が取り消しになる。「このままでは会社が存続できなくなる」―そう思った鎌田氏は、日本の産業で光の技術を活かせる業界として、これまでの建築業界から製造業界にターゲットを変更した。検査機用の光源開発で売上シェアを拡大するためには、世界一の製品をつくることが必要であると考える。
 当時、光ファイバーの光源装置で明るさに特化した製品は、まだこの世になかった。そこで、世界で一番明るい光ファイバーの光源装置の開発に着手し、約1年半の年月を経て完成させた。年に2回、展示会に試作品を出展していたこともあって、世界で一番明るい光ファイバーの光源装置の話題は、国内のみならず海外の電機メーカーにも伝わった。それから一気に注文が入ってくるようになったおかげで、レボックスは経営の息を吹き返すことができた。「何かの分野で世界一・世界初になることは、我々のような小さな会社にとって最も重要な戦略である」と鎌田氏は語る。

思いやりのある人材を育成するための取り組み

レボックスでは、従業員の人間力を高めるために、社内で論語を素読する機会をつくっている。時には外部から講師を招き、論語の解釈を学ぶ勉強会を行う。論語が2000年以上も読み続けられているのは、人間の本質として大切なことがいつ時代になっても変わらないからであろう。論語を読むことで、人生や人間関係、人としてのあり方、年少者・年長者としてのあり方、自然との関わり方などを学び、人を思いやる心が育成される。そこから従業員たちは、日常の仕事や生活の中で人の役に立つものに気付く感性を磨き、新しい仕事のアイデアを生み出す思考を醸成している。
 また、通常の企業では、経営企画担当がコスト削減計画を策定し、総務部が人事制度の作成や採用などを行うが、レボックスではこれらの管理業務をプロジェクトとし、全従業員で業務を分担している。管理業務をプロジェクト制にした理由は、部門間の壁をなくして従業員の一体感を高めるためである。現在26プロジェクトが動いており、従業員たちは自分の仕事をしながらプロジェクトの管理業務を進めている。
 「会社の仕事は自分だけで回っているのではない。自分以外の誰かが仕事してくれているから会社が成り立っている。このことを常に意識すれば、自然と相手を思いやり助け合う気持ちが生まれる。さらには、補完関係によって会社全体の効率も高まる」
 と鎌田氏は語る。この取り組みのおかげで、社内で人手や知恵が必要な時には、「それ、私やりますよ」と従業員から自然と声があがるようになった。

「光で未来を変えてゆく」ために

2016年、有機ELディスプレイのパネルの製品検査向けに、LEDを使用し最大200万ルクスという高い輝度を実現した検査機の光源装置「SPX-TA200」を開発・販売した。製品に従来品の3倍の輝度で光を照らすことで、数ミクロンという目に見えない小さなキズを発見することができる。有機ELディスプレイは次世代のディスプレイとして期待されており、レボックスの光源装置はさらなる受注拡大が見込まれている。

今後の受注拡大に向けて、今回初めて新卒を採用した。2017年4月、従業員は50人になる予定である。今までは即戦力になる技術者を中途採用することで会社を成長させてきたが、50歳代の技術者の割合が多く、彼らは10年後には退職することになる。よって、新卒を採用することで、レボックスらしい人材を最初から育成して新しいことにチャレンジし続ける体制をつくり、100人規模の会社を目指す。

「光の可能性はまだまだ未知数です。光技術を使って世界の産業に貢献し、人々の生活を豊かにすることで、人類の未来を変えてゆきたい」と鎌田氏は語る。現在は、次世代の分野として燃料電池やiPS細胞の検査機の自動化にも取り組んでいる。レボックスが「世界一」に挑戦する日々は、これからも続いていく。

LEDライン光源装置

LEDライン光源装置

小会社商社との連携でトータルソリューションを提案

2015年10月、レボックスの小会社となる専門商社、エーアイシー株式会社を設立した。メーカー(レボックス)と商社(エーアイシー)が連携することで、国内だけでなく海外からも部材を仕入れることが可能となり、顧客が要望する特殊な仕様にも対応したトータルソリューションを提案している。「経営者として売上や利益を見ていくことはもちろん大事なことですが、それよりも、人のお役に立てるものを提供していくことが大事」と鎌田氏は強調する。

企業プロフィール

代表取締役CEO<br>鎌田英洋(右)<br>代表取締役CTO<br>三留正浩(左)

代表取締役CEO
鎌田英洋(右)
代表取締役CTO
三留正浩(左)

会社名 レボックス株式会社
法人番号 3021001016518
代表者 代表取締役CEO 鎌田英洋
代表取締役CTO 三留正浩
業 種 光製品及び画像計測装置の開発・設計・製造・販売
所在地 神奈川県相模原市中央区上溝1880番地2 SIC-3内

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