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元気印 中小企業 独自の技術や発送を武器にがんばる日本各地の中小企業を紹介します

掲載日:2016年10月13日

[近畿エリア]

富士製作所
磨きナット、少量多品種、5S職場から

富士製作所は磨きナットの専業メーカーとして、大物サイズを主力に多品種少量の仕事を得意とする。これらはNC加工機よりも、汎用の加工機の方が効率がいい。若手を採用して熟練者に育てる社内環境を力の源泉として、即納できるナットの在庫・品ぞろえ数は約1万点を誇る。 「ウチでできなければ、他社をあたってもまず出来ない。ネジ商社の担当者から、よくそう言われる」と木村文雄社長は胸を張る。ナット穴径で8mm-130mmと小物から大物まで、鋼種や形状も、さまざまな要求に応える。受注ロット数は万単位もあれば、1個もある。オリジナル製品では、ピッチ差を利用した緩み止めナット、高さ500mmの超高ナットなど。最近では、ボルト中間位置に横からすぐ取り付けられるクイックナットMタイプを製品化した。

  • 5S活動で職場環境改善、チームワーク
  • 見学受け入れ、マンネリ化打破
  • オリジナル製品の開発で魅力発信

各製品は工程履歴を記録

品質保証の体制も自慢の点。購入する母材の履歴から、社内では製造ロット番号により各工程の履歴を外注工程も含め管理し、記録は一定期間保存。特に原子力発電所向けのナットは永久保存する。

2次加工を担当するグループ会社の木村製作所(東大阪市)と合わせ従業員数は73人。ナットのさまざまなニーズに、短納期、高品質、お手頃価格で応えてリピート客が多く、展示会の参加、ホームページ、口コミなどで新規の案件が入ってくる。

力を保つ秘訣が、毎月数件ペースで国内外から迎える工場見学者。定位置・定量・定方向といった整理・整頓が従業員自転車置き場から、事務所、工場の隅々にかけて実践されているのが見所だ。「見える化し、今は見せる化を意識して取り組んでいる」と木村社長は解説する。

かつて工場内は切削油の油だまりがあちこちにあり、外部の人は足を踏み入れるのをためらう現場だった。改善の工夫で、今は様変わり。ビフォー・アフターの写真パネルも用意している。工場見学は、外部の目で見られることによる緊張感の効果でマンネリ化を防ぐ意味がある。07年ごろから受け入れを始め、現在同社は東大阪のモノづくり企業見学で定番コースになっている。

ボトムアップ型で職場づくり

5S活動(整理・整頓・清潔・清掃・しつけ)は、木村社長の実兄で現会長の木村繁雄氏が89年に社長就任して始めた。汎用機を使う技能の持続、若手人材を採用して育てるためには、現場改善しないとだめだと先を読んだ。トップダウンで取り組みを始め、途中からボトムアップ型に変え、現在は現場リーダーを中心に活動する。02年には品質管理・保証の国際規格「ISO9001」を自力で取得した。5S、ISOに環境経営を加えた3本柱を今後も磨き続ける方針だ。

富士製作所の製作する各種ナット

富士製作所の製作する各種ナット

経営理念は「8時間眠り・8時間働く」

経営理念は「人間らしい生活を送るため、1日24時間、8時間眠り、8時間責任を持って仕事をし、8時間遊びます」。顧客からの引き合いに対し、採算と納期が対応できるかを慎重に判断し、「出来ないものは出来ないと言う。時には生意気な会社だと思われる時もあると思う」と木村社長。創業から70年余り。社員の幸せを大切にする軸足も印象的だ。

企業プロフィール

木村文雄社長

木村文雄社長

会社名 株式会社富士製作所
法人番号 6122001006834
代表者 木村文雄社長
業 種 各種ナット製造販売
所在地 大阪府東大阪市菱江6の4の28

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