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元気印 中小企業 独自の技術や発送を武器にがんばる日本各地の中小企業を紹介します

掲載日:2016年10月 6日

[九州エリア]

ミツワハガネ
価格競争から脱却し、航空機産業へ参入

「町工場から脱皮し、大手企業とも取引拡大できる企業体へ変革する」-。ミツワハガネの甲斐千尋社長は闘志を燃やしている。宮崎県延岡市の高台に新工場を完成。2015年10月に同市内の本社・3工場を移転、集約した。そして変革の足がかりとなる新たな一歩を踏み出した。高硬度の切削加工技術が大手航空機部品メーカーに認められ、05年に航空機産業へ参入。成長する航空機産業の上昇気流に乗る。

  • 価格競争から脱却し、高付加価値企業を目指す
  • 航空機産業へ参入
  • 新工場がフル稼働

精密機械加工に注力

特殊鋼材販売と機械加工、組み立てを手がけるミツワハガネの設立は1978年。精密機械部品の加工から装置の組み立てまで一貫生産できる。

機械加工に乗り出したのは、常に価格競争にさらされる材料販売だけでは「生き残れないとの危機感があった」(甲斐社長)から。そこで価格競争から脱却し、高付加価値製品をつくる企業づくりを決意した甲斐社長は、さまざまな社内改革に乗り出した。

発注企業から信頼と信用をつかむため、QCD(品質、コスト、納期)はもちろんのこと、将来を見据えた設備投資、人材育成にもこだわった。

航空機産業へ参入

こうした活動が大手航空機部品メーカーの目に留まった。まさに大手企業に振り向かれる企業へ成長した瞬間だった。05年に部品供給の認定工場となり、航空機産業へ参入した。だが順調に思えたのもつかの間、08年秋に乱気流のようなリーマン・ショックに襲われた。

工場の稼働率が落ちる中、逆境をチャンスに変えるために取り組んだのが、自社の弱点克服。技術力向上や品質管理体制の徹底に注力し、航空宇宙品質マネジメントシステム「JISQ9100」を取得した。

各種品質マネジメントシステム(QMS)の認証取得は中小企業が技術を極めた証。甲斐社長は「武器となる印籠だ」と強調する。

現在、約6億4000万円を投じた新工場はフル稼働状態。整流化したラインには3台の大型5面加工機などを加工エリアごとに配置する。多能工のCADプログラマーが移動を最小限にして加工までできるよう、現場にCADも置く。

新工場稼働で甲斐社長は「工程管理、労務管理を見える化した。それ以上に社員の意識が向上した」と胸を張る。

今後は航空機部品の受注増を視野に入れ、16年度中に大型5軸加工機などを導入する計画。また航空機部品製造で得た信用を武器に、「他の加工部品受注を増やす」(甲斐社長)と意気込む。

5年後は「売上高10億円企業を目指す」(同)と言い切り、将来は航空機部品メーカーへの飛躍を誓う。

大型の5面加工機やマシニングセンターなどを備える新工場

大型の5面加工機やマシニングセンターなどを備える新工場

特殊鋼材加工を極める

「これからも特殊鋼材加工を極めていく」と甲斐社長は強調する。その姿勢に迷いはない。中小企業の成長には「絶対にやりきる熱意が必要だ」(甲斐社長)とも訴える。15年度は宮崎県から地域中核的企業の認定を受けた。地域の応援を味方につけ、地域経済をけん引する企業に成長することが期待されている。

企業プロフィール

甲斐千尋社長

甲斐千尋社長

会社名 ミツワハガネ株式会社
法人番号 2350001007049
代表者 甲斐千尋社長
業 種 特殊鋼材の販売、精密機械部品の加工、組み立て
所在地 宮崎県延岡市天下町1213の622

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