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元気印 中小企業 独自の技術や発送を武器にがんばる日本各地の中小企業を紹介します

掲載日:2016年3月31日

[関東エリア]

南武
ニッチ分野に特化して頂点到達

南武は自動車業界向け金型向け油圧シリンダーと製鉄・重工業向けロータリージョイントを中心に製造販売する。ニッチ分野に特化した経営戦略とグローバル展開が奏功し、2014年3月に経済産業省の「グローバルニッチトップ企業100選」に認定された。強みに磨きをかけるとともに、顧客の問題解決に向けた提案型企業を目指して製品開発に力を入れている。

  • 顧客の困り事解決を目指して製品開発
  • 本社工場の移転を機に研究開発を強化
  • グローバル戦略の推進で成長路線描く

顧客の困り事解決から製品化

顧客の困り事解決の中から開発した製品の1つが「Automatic Oil Cooling Cylinder(作動油自動循環シリンダ)」だ。ダイカスト金型に使われる中子抜き油圧シリンダーは金型による熱影響を受けやすい。そのため温度上昇による油圧シリンダーのパッキン劣化や油漏れ、作動油を冷却する水冷設備の付帯など課題が多かった。

通称「AOCシリンダー」と呼ばれる新型油圧シリンダーは、ピストンが作動する度にシリンダー内の油圧系統を作動油が循環する。作動時にタンク内の冷えた油が送り込まれるため冷却効果が高く、大がかりな水冷設備が不要。また、シリンダー内に混入した空気(エア)も作動油と一緒に排出されるため面倒なエア抜き作業もなくなる。14年10月の投入以来、顧客から高い評価を受けており引き合いも多い。

また、油圧シリンダー「QSシリンダ」は大径・小径の2段シリンダーで構成。ダイカスト金型の中子を引き抜く際と離型後でシリンダーを使い分けることで、鋳造のサイクルタイム短縮や消費エネルギーの削減につながる。投入から20年間続くヒット製品だ。

油圧シリンダーの自動冷却を可能にした「AOCシリンダー」

油圧シリンダーの自動冷却を可能にした「AOCシリンダー」

技術革新の手緩めず

一方、油圧シリンダーの最適な動作条件を波形で示すソフトウエア「CAST VIEWER」は、鋳造条件の『見える化と分析』が可能なため生産性向上を狙う大手メーカーの採用も増えているという。それぞれの製品ともニッチの強みを生かして生み出された。

すでに油圧シリンダーで国内シェアが7~8割、鋼板の巻き取りなどに使うロータリージョイントもアジア・北米で7割のシェアを誇る同社だが、技術革新の手は緩めない。野村伯英社長は「今の技術も技術革新で不要となる時が来るかもしれない。その時にあわてないため強みから派生した第3、第4の柱を見つけていきたい」と意欲を示す。

同社は2015年5月、東京都大田区にあった本社工場を総投資額約7億円かけて横浜市金沢区の金沢産業団地に移した。そこで新本社に油圧シリンダーの疲労試験などを行う研究室を設置した。同時に設計力の強化や製造技術の向上を図ることで、顧客からの要望が高い多品種少量生産のニーズにより応えていく。

成長戦略は海外で描く

さらに注力するのがグローバル対応だ。これまでも「成長戦略は海外で描く」をモットーとし、2002年にタイ、2010年には中国に工場を設けた。これら拠点は現地や周辺諸国に完成品を供給するグローバス市場の戦略拠点に位置づけられている。今後は国内外での営業強化のほか、本社工場が「マザー工場」となり海外工場に生産技術などを提供し、技術指導料を得るスキームも確立していく構えだ。

リーマン乗り切り自信

南武はグローバルニッチトップ企業の地位にあぐらをかくことなく、攻めの経営姿勢をみせている。一貫した方針がリーマン・ショックなどの苦境を乗り越え、今年で設立50周年を迎えることができた原動力になった。自社の強みを認識し、さらに磨きをかけるという戦略は自社の将来に不安を感じる中小企業経営者にとって大いなる手本となるだろう。

企業プロフィール

野村伯英社長

野村伯英社長

会社名 株式会社南武
法人番号 3010801008808
代表者 野村伯英社長
業 種 金型用油圧シリンダーと鋼板巻き取り機用ロータリージョイントの設計・製造・販売
所在地 神奈川県横浜市金沢区福浦2-8-16

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