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元気印 中小企業 独自の技術や発送を武器にがんばる日本各地の中小企業を紹介します

掲載日:2016年3月22日

[近畿エリア]

松本機械製作所
歴史ある技術力と若返り経営

「ニーズに応えて顧客を作ってきた」-。松本機械製作所は産業用遠心分離機を手がける。主要顧客は製薬会社。ユーザーのパートナーとして難しい技術課題に正面から取り組み、製薬分野で高い信頼を得てきた。製薬向けは国内約50%のシェアを持つトップメーカーだ。同社を率いる知野知華社長は2014年6月の就任。当時32歳だった。若く、女性ということもあって、ベテラン社員との間に軋轢が生じたこともあったが、今は宥和が進み、全社員、同じベクトルで次の時代に向かっている。

  • 歴史の中で積み上げてきた開発ノウハウ
  • ニーズを確実に形にする技術力
  • 新しい発想力と行動力

自社技術に不可能はない

同社の設立は1939年。産業機械の部品加工からスタートし、戦時中はプロペラなど軍需部品の生産も手がけた。遠心分離機の製造を始めたのは戦後。大手製薬メーカーからの引き合いをきっかけに、「製薬会社を訪問してニーズを聞き、1つずつ作っていったのが始まり」(知野社長)だった。

製薬会社の要求は、高精度はもちろんのこと、原料に応じた遠心分離の主機能、工場レイアウトや使い方に合わせた構造など多種多様。だが、「どんな難題もできないとは言わない」と知野社長。試行錯誤を繰り返し、蓄積してきたノウハウでこれらに確実に応えてきた。同社が「技術のマツモト」と呼ばれ、顧客から信頼される所以だ。

最近は従来と異なる市場へのアプローチも強めている。2014年は大阪府立大学と共同開発した難ろ過性物質用の試験用遠心分離機「HERVA」を市場投入。さらに遠心分離機から付帯機能を削って工業用途に向けた脱水機「Sin」を発売するなど、ニーズの先取りや、技術の横展開で新規顧客の獲得を狙う。

大阪府立大と共同開発したHERVA

大阪府立大と共同開発したHERVA

新体制で次の時代を作る

知野社長は創業家の4代目。早くから後継者を自覚し、大学卒業後は経営者の姿が間近で見られるベンチャー企業に飛び込んで手法を学んだ。そして28歳で松本機械に入社。社長就任後は40代を社内の中心に据え、ベテラン社員がアドバイザーとして若手を支える組織に作り替えた。

合わせて紙中心の文書のやりとりを電子化して業務を効率化。製造現場では国のマイスター制度も活用し、ベテラン技術者から若手への技能伝承を加速するなど次々と改革を打ち出している。また、2015年は欧州企業との提携という新たな戦略も打ち出した。技術ノウハウの融通を図り、独自製品の開発につなげる。「過去、米国企業と提携した時期に大きく発展した」と知野社長。今回の提携で次の飛躍を目指している。

尊敬しあえる仕事をする

「腰掛け程度に思われていたのか、社長就任後の反発は強かった」と知野社長。ただ衝突もあったが、今は笑い話という様子。広報活動など自分にしかできない役割をこなし、社長、社員が尊敬しあえる仕事をすることで相互理解が進んだ。新体制の結束は着実に強まっており、今後の展開が期待される。

企業プロフィール

知野知華社長

知野知華社長

会社名 株式会社松本機械製作所
法人番号 7120101006654
代表者 知野知華社長
業 種 遠心分離機の設計・開発・製造
所在地 大阪府堺市堺区錦綾町2-5-1

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