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これからの訪日外国人旅行者ビジネス 成長産業にチャレンジ! 2020年に東京オリンピック・パラリンピックが開催される日本では外国人旅行者が急増し、それに合わせてビジネスマーケットも著しく成長しています。そんな訪日外国人旅行者の増加に向けた政府の施策と民間企業の取組みを紹介します。

企業事例「ここがポイント!私たちの訪日外国人旅行者ビジネス」小売、飲食、宿泊、サービスなどの中小・小規模企業が外国人旅行者向けに実施するビジネスのポイントを紹介します。

世界でもめずらしい食品サンプルに外国人観光客も興味津々【デザインポケット】

大阪ミナミにあるお笑いの殿堂「なんばグランド花月」のすぐ近くにユニークな店がある。食品サンプルの雑貨やアクセサリーの販売だけでなく、制作体験もできる「デザインポケット」だ。

同店の倉橋幸子社長は2011年に大阪・千日前道具屋筋商店街にデザインポケットを開業した。

「以前から経営するデザイン会社でもクライアントさんの注文に応じて食品サンプルを扱っていました。そして、これをキーホルダーや携帯ストラップにしたら売れるのではないかと思い、休日に催事場などで販売してみたら予想通りよく売れたのです」(倉橋社長)

その成功体験からデザインポケットをオープンし、本格的に食品サンプル雑貨の販売を始めた。

大阪ミナミの繁華街にあるデザインポケット

大阪ミナミの繁華街にあるデザインポケット

世界でも稀な工芸品

食品サンプルは日本独特の工芸品だ。よく見かけるロウ素材で作る方法は昔の技術で、現在は塩化ビニール素材をシリコン型に流し込んで制作する。よりリアルで耐久性も優れた製品が作れるようになった。寿司やえびフライ、ぎょうざなど和洋中どんな食品でも本物そっくりに作り上げる。日本人の手先の器用さが生み出した世界でも稀な工芸品だ。

デザインポケットは、その食品サンプルをキーホルダーや名刺入れなど約1,000種類の雑貨にアレンジして販売する。さらに、来店客が自ら食品サンプル制作体験できるサービスも提供している。制作体験の所要時間は1グループで45分から1時間ほど、料金も1人2,160円からと気軽に楽しめる。

デザインポケットがある大阪・千日前道具屋筋商店街は、調理器具などの専門店が軒を連ねる商店街で、ミナミの繁華街に位置することから1週間に2万人もの観光客が訪れる。そのうち3割が外国人観光客という。

そのためデザインポケットの来店客も日本人のみならず外国人観光客も多く、日本独特の工芸品たる食品サンプルに興味津々だという。

「食品サンプルは外国のお客さまにとっては、いままでに見たこともない珍しいモノですから、どうしたらこんなモノがつくれるのか興味が湧くのでしょうね」(倉橋社長)

食品サンプルは外国人観光客には興味津々のグッズ

食品サンプルは外国人観光客には興味津々のグッズ

食品サンプル制作体験ができる

デザインポケットの制作体験では、外国人向けサービスとして多言語での解説パネルなどを用い、実演を交えて作り方を教えている。又、タブレット端末のテレビビデオソフトウェアを活用した英語・中国語・韓国語の3か国語のリアルタイム通訳サービスも有。

食品サンプルの小売店はさほど珍しくはないが、食品サンプル制作体験ができるショップとなるとかなり珍しい。そのため海外のさまざまな旅行ガイドブックなどでも紹介され、それらをきっかけに現在ではデザインポケットの売上の2割が外国人観光客である。

真剣に食品サンプルをつくる外国人観光客

真剣に食品サンプルをつくる外国人観光客

来店する外国人観光客も多国籍化

開業当初は白人系の観光客が大半だったが、現在は米国、中国、韓国、フィンランド、オーストラリアからの訪日客を中心にフィリピン、タイ、アフリカからの外国人観光客も急増している。

食品サンプルへの嗜好性もお国柄が反映されるようで、米国人は目玉焼きやウインナー、欧州の人は寿司、オーストラリアの人はフルーツ(デザインポケットでは果物などの食材も食品サンプルとして商品化している)を好む傾向にある。

現在、デザインポケットで食品サンプル制作体験をする客数は年間1万人を超え、そのうち500人以上が外国人客だ。今後は年間の体験者数を2万人に伸ばすことを目指している。

また、ショップでの販売についても免税店の許可を得ることで外国人観光客が買い物をしやすい環境となっている。

(2016年1月22日に更新しました)

企業データ
企業名 株式会社デザインポケット
代表者 代表取締役 倉橋幸子
所在地 大阪市中央区難波千日前8-22 道具屋筋中邨ビル4F
事業内容 食品サンプル事業

掲載日:2015年3月30日

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