本文とサイドメニューへジャンプするためのナビゲーションスキップです。

HOME > 経営をよくする > これからの訪日外国人旅行者ビジネス

これからの訪日外国人旅行者ビジネス 成長産業にチャレンジ! 2020年に東京オリンピック・パラリンピックが開催される日本では外国人旅行者が急増し、それに合わせてビジネスマーケットも著しく成長しています。そんな訪日外国人旅行者の増加に向けた政府の施策と民間企業の取組みを紹介します。

企業事例「ここがポイント!私たちの訪日外国人旅行者ビジネス」小売、飲食、宿泊、サービスなどの中小・小規模企業が外国人旅行者向けに実施するビジネスのポイントを紹介します。

あらゆる人たちを受け入れる懐の深いバイキングレストラン【江戸一】

株式会社江戸一は、北海道から九州まで全国140店舗あるバイキングレストラン「すたみな太郎」を展開する会社である。すたみな太郎の店舗坪数は100-160坪、店内には焼肉・寿司・デザートをはじめとする130種類以上の料理が揃う。

すたみな太郎の外観

すたみな太郎の外観

営業企画部の戦略と成果

従来、同社では海外ツアーなどのインバウンドについて、旅行会社の添乗員を介した予約だけを受けていた。しかし、4年前に営業企画部を立ち上げ、インバウンドに対して積極的に対応するようになった。

営業企画部は主に旅行会社のグランドオペレーター(旅行者のホテルやバス、飲食店等の手配者)に営業してきた。2010年から始めたこの営業活動の結果、営業企画部が開拓した外国人観光客数は2012年度で6万7,000人、2013年度で8万3,000人、さらに2014年4月-10月が8万9,000人とすでに前年度の実績を上回っている。

「本年度では、営業企画部ルートだけで、最終的に12-13万人もの外国人観光客の来店が予想されるほどに急成長している」と営業企画部の岩月部長は言う。

上述のほかにもリピーターや添乗員からの予約などを合わせると、同社の前年度の外国人観光客のインバウンド実績は約33万人に達する。

驚異的なインバウンド実績の秘密は団体旅行客の大量誘致

この驚異的なインバウンド実績の秘密は、団体旅行客の大量誘致にある。特にクルーズ船の団体旅行客を誘致した場合の効果が大きい。仮にクルーズ船1隻の乗客が約2,000人だとすると、その8割が港へ降り、さらにそのうち7割の約1,000人がランチタイムにすたみな太郎に来店するという。彼らは降り立った港に近い3-4つのスタミナ太郎のロードサイド店舗にバスで送り届けられ、さらに各店舗で2-3回に分けて受け入れられる。

来店客の満足度は高く、大手旅行会社が訪日外国人旅行者3万人を対象に実施したアンケートでは、回答者の80%がすたみな太郎のサービスを高く評価したという。

また、バイキングという業態は誰彼の区別なく自由に食べてもらえる外食であり、かつワンストップ型でレジャー性もあることから、添乗員にとって旅行客への対応が楽で、さらに彼らからの評判もよい。

そのようなことから来店者の帰国後の口コミや添乗員の紹介なども加わり、さらなる来店者増につながっている。クルーズ船からの来店客は、毎年プラス10隻分(約1万人)程度のペースで増えているという。

すたみな太郎が提供する豊富な料理や食材の数々

すたみな太郎が提供する豊富な料理や食材の数々

来店客の特性と細かな対処

現在、すたみな太郎へ来店する外国人観光客は団体旅行客が主であるが、訪日回数の多い外国人は個人のグループでリピーターとして来店している。それら来店客の国籍は台湾、中国、タイ、韓国の順に多い。また、中国人の来店客はクルーズ船の団体旅行客がほとんどであり、韓国人の来店客は個人グループが多いという傾向がある。

すたみな太郎の店内

すたみな太郎の店内

外国人観光客の受け入れに際して気を付けるべきことは文化の違いである。そのため店内には「食事中の注意」や「食べ方」を解説したPOPを日本語、英語、中国語、韓国語、ポルトガル語などで作成し掲示している。

また、注意すべきは直前のキャンセルと到着の遅れという。特に団体客の場合、直前のキャンセルは大きな機会損失になり、到着の遅れは次の時間帯で予約しているお客さまを待たせることになる。そのためキャンセル等に対してはキャンセル料を申し受けるなどの対応が必要だと言える。

今後は旅行代理店への営業開拓を引き続きやっていくとともに、都心のビルイン・ワンフロア型の新タイプ店舗(すたみな太郎NEXT)も積極的に出店し、都心の観光客も取り込んでいきたいという。

企業データ
企業名 株式会社江戸一
代表者 代表取締役社長 兼CEO 小澤和貴
所在地 東京都足立区西綾瀬2-23-22
事業内容 バイキングレストラン経営、ほか

掲載日:2015年3月 9日

前の記事次の記事

このページの先頭へ