知れば納得!すぐに使える! 小売・流通業の新常識

流通業界用語集

小売業態基本用語集

オペレーション関連用語

ICタグ

ICチップを埋め込まれた商品が、RFID(無線自動認識)技術によって認知できるため、万引防止のセキュリティ、システムトレーサビリティへの活用、クイックレジシステムなどへの活用が可能。バーコードがICタグに置き換えられる素地が整いつつある。

アイテム

品目のこと。商品のなかで、違いを識別できる商品分類上の最小単位。ただし、SKUと異なり、サイズや色、量目が違っても、同じ商品特性であれば同一アイテムとして管理されるため、「集合単品」とも呼ばれる。

EDLP(Everyday Low Price)

商品を限定せず、常時低価格で販売すること。EDLPは、安く売る仕組みの開発とそのマーチャンダイジング、ローコスト・オペレーションの仕組みづくりがあって初めて可能になる。

売り切り商品

スーパーで品揃えしている商品は、基本的にはすべての来店者が購入できるように豊富に用意されている。しかし、最近は一部の商品については、夕方品切れになっても仕方ないということを前提に売り切り商品として品揃えするケースも出てきている。

LSP(Labor ScheduleProgram)

従業員の週間勤務計画のこと。マネジャー(店長・チーフ)の基本職務の1つ。週間販売計画を、作業種類ごとの総工数(総人数)に換算し、それぞれに見合う能力の人間を、必要なだけ稼働できるようにする計画。工場の人員稼働計画を流通業が取り入れたもの。目的は労働集約性の高い小売業の生産性のアップにある。

SKU(Stock Keeping Unit)

最小在庫管理単位(単品)。「アイテム」と異なり、同一スタイル・素材であっても、サイズや色が異なると別管理のため、「絶対単品」とも呼ばれる。

オープン・プライス制

流通各段階が独自の判断で自由に価格を決めること。メーカーの希望する標準小売価格と実売価格を2本立てで表示し、価格訴求効果を担う2重価格に対し、乱売抑制のためメーカー側の標準小売価格を撤廃すること。

オープンPOS

従来のPOSシステムが、レジ機能と販売情報の蓄積機能しか持たなかったのに対して、ウィンドウズNTを装備することによって、本部との通信機能までを備えた新しいPOSシステムのこと。本部からの通達などはPOS端末によって伝達することができる。

交差比率

商品在庫投資額に対する付加価値(粗利益高)の割合をいい、交差比率=粗利益率×商品回転率で計算する。計算式は以下のとおり。

品揃え

商業者(商人)が、その顧客にとって望ましい組み合わせで、さまざまな財を取り揃えることをいう。通常、商品ミックスは、幅(広さ)と奥行き(深さ)の2つの側面を持っている。前者は、商品ライン(物理的な性質、用途、流通経路などが、同一ないし類似している商品の集合体)の数によって示される。他方、後者は、各商品ライン内におけるアイテム(サイズ、色、型、品質などによって識別される商品の種別)の数によって示される。

ストア・マネジャー

小売店舗の運営・管理の総責任者のこと。一般には店長という。チェーンストアの場合、店舗の運営などは本部の指示により、店長が定められたマニュアルどおりに行うことが多く、責任の割には権限は少ないといわれていた。しかし買物客の意識と行動が多岐にわたるにつれて、現場の責任者であるストア・マネジャーに多くの権限が委譲されるようになってきた。

スーパーバイザー

トップ直轄のラインスタッフであり、オペレーション・マネジャー(店長)に対してのみ指導、助言、勧告などをする職位。1.マーチャンダイジングに関する作業、2.マニュアルの解釈、3.トップからの重点課題の現場適用、4.マネジメント指導などが仕事。店員の指導は原則的にはしない。

単品管理

単品とは商品の最小単位をいい、この単品ごとに商品を管理することを単品管理という。その目的は、単品ごとの販売実績把握、労働生産性や売場の効率の向上、単品ごとの計画販売の実現である。最近は、POSなどの発達により一段と単品管理が進んでいる。

値ごろ感

その商品の価値にふさわしい価格のこと。消費者は、完璧ではないが、単品ごとのおおよその適正価格を持っている。したがって、小売サイドとしても、仕入原価とは別次元で、それぞれの商品について値ごろ感のある価格設定を心がける必要がある。

ハイ&ロー政策

チラシ掲載品や月間奉仕品については安く販売し、その他の商品については定番価格で販売する政策のこと。アメリカのSMの伝統的手法であり、日本でも主流を占めている。

端数価格

980円、88円のように端数のある売価のことをいう。1000円、90円といった端数のない価格はジャスト価格と呼ばれるが、こうした価格に比して、端数価格は消費者に心理的な割安感を与える。

バイヤー

商品買い付けの専門職のこと。日本ではバイヤーを仕入係と大まかに規定することが多いが、これは間違い。バイヤーは、あらかじめ決められた方針に従い、買い付け品目の選定、買い付け数量、納品時期の交渉と決定だけを受け持つのが普通。売価はバイヤーの決定事項だが、製品開発はしない。後者も行うのがマーチャンダイザーである。

プライスゾーン

商品品種ごとの売価の上限と下限の範囲のこと。上限と下限は980円対490円というように、2対1が望ましい。プライスゾーンを拡大するとよろず屋となり、商品ラインとしての占拠率は低くなる。また、プライスゾーンのなかで販売量がとくに多い価格帯のことをプライスレンジという。

プライスライン

売価の種類。そのなかで一番多く売れているプライスラインをプライス・ポイントという。プライスラインの上限と下限の幅の狭いほうが、顧客にとってはその店舗のイメージが明確になり、品揃えも豊富に見える。

POS(Point of Sales)

販売時点情報管理システムのこと。店舗レジにコンピューターを組み込んで、商品に付けられたバーコードを読み取り、商品コードを記憶させると同時に、商品コードから価格を導いて会計するシステム。

マークダウン

値下げのこと。店頭で売れ行きの悪い商品については、できる限り速やかに値下げを実施し、売り切るようにしなければならない。マークダウンのタイミングが、廃棄ロスを防ぐコツである。また、逆にマークアップとは、値入率あるいは値入高のこと。グロス・マージン(粗利)は売れてからの結果であり、マークアップとは違う。

マグネット効果

磁石のように顧客を吸い寄せる効果のこと。そのような売場をマグネット売場、商品をマグネット商品という。店内では生鮮食品やエンド特売の商品が、その役割を担っていることが多く、店舗への顧客の吸引は目玉商品のチラシ広告などで行う。

マーチャンダイザー

あらかじめ決められた範囲の商品について、そのMDのすべてに責任を持つ者であり、商品供給システムの設計、コントローラー。そのため、原料から消費の終了までについて責任を持つ。チェーンストアにおける商品の責任者であり、商品開発担当者でもある。

マーチャンダイジング(MD)

商品政策や商品化計画。原料から消費の終了までの商品の流れを自ら計算し、コントロールすること。一般にMDと略される。アメリカ・マーケティング協会では「企業のマーケティング目標を実現するのに、最も有用な場所、時間、価格、そして数量である特定の商品を市場に提供するための計画と管理」と定義している。

見切り

決められた売価を何らかの理由で引き下げること(小売価格の引き下げ)をいう。当初決めた小売価格が不適切だったり、生鮮食品などが廃棄ロスになりそうな際などに行われる。見切りは早すぎると販売ロス、遅いと廃棄ロスまたは在庫品となるため、タイミングが大切になる。

ユニット・プライス

商品の内容量や重量の一定単位当たりの価格。たとえば250g入り500円の商品の100g当たりのユニット・プライスは200円である。また、ユニット・プライスを表示し、消費者が商品を比較して購入しやすいようにすることをユニット・プライシング(単位価格表示制度)という。

リアルタイムPOS

高速通信回線を利用し、売上動向を瞬時に把握し、販促などに活用しようという、POSデータ活用の新しいスタイル。チェーンストアの本部では、リアルタイムで上がってくる販売データを見ながら、各店舗の売れ行き状況に応じて、商品のジャストタイム販売ができるといったメリットがある。商品の鮮度が重要なアパレルなどではすでに活用されている。

リスク・マーチャンダイジング

返品なしの全品買い取りという販売リスクを小売業自らが負担することによって、消費者のバリュー志向に即応した「適正価格」を小売業自身が創造していこうという考え方。商品開発、価格決定は従来はメーカー主導で行われてきたが、小売業がメーカーに対して主導権を確保しようとする意図もある。

ローコスト・オペレーション

コストを極力圧縮した店舗運営を意味する。消費の伸び悩み、低価格志向の高まり、店舗(業態)間競争の激化などの環境下でも収益の確保が可能なような仕組みづくりでもある。そのために作業の標準化などによる人時生産性の向上、情報の共有などによる単品管理・カテゴリー管理を通じた在庫圧縮、流通コスト削減、店舗の建設・維持費の削減などの積極的な取り組みを行っている。

ロス・リーダー

客寄せのために大幅に値下げした目玉商品で「おとり商品」と呼ばれる。このような特売商品を設定しても、その結果客数が増え、買い上げ点数が増えれば、おとり商品のロスを取り返すことができるため、チェーンストアでは戦略的に用いられる。

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