ここが知りたいRoHS指令

ここが知りたいRoHS指令

電子・電気部品に関する欧州の環境規制(RoHS指令)について紹介

Q
その他2008年7月1日更新
Q.47 寿命の長い産業機器に関しての鉛フリー化の現状と今後の動向について、教えてください。

鉛フリー化は部品・原材料のカテゴリーに関係なく適用されます。したがって、はんだ材料、塗料・インキ、ゴム・プラスチック、無電解めっき液などあらゆる原材料で鉛フリー化が進んでいます。

一般にフリー化とは、部品・材料・製品中に成分、内容物として有害化学物質が含まれないことですが、次のような場合には含有することになります。

  • <意図的添加>
    材料特性、部品性能の向上・改善を目的として、意図的に添加される化学物質
  • <原材料由来>
    自然に含まれる化学物質(不純物)や一般の工業的な精製段階で残ってしまう化学物質(残留物)
  • <リサイクル材>
    プラスチック材、はんだ材料などでの有害化学物資を含んだリサイクル材の使用

RoHS指令の鉛の最大許容濃度は均質材料当たり1,000ppmですが、適用除外があります。

具体例としては、下記のような細かな具体的な用途に関する除外です。

  • 鋼材の0.35wt%までの鉛
  • アルミ材の0.4wt%までの鉛
  • 銅材の4wt%までの鉛
  • 高融点はんだの鉛(鉛85%以上)
  • 電子セラミック部品中の鉛

また、JIG(電気・電子機器製品に関する含有化学物質情報開示:ジョイント・インダストリー・ガイドライン)には、鉛/鉛化合物の閾値レベルが示されています(JIG 101A和訳版)。

  • 鉛/鉛化合物:1,000ppmまたは意図的添加
  • 300ppm(塩化ビニルケーブルのみ)

産業機械では、据付け型大型産業用工具はスコープから除外されています。

航空・宇宙産業製品や安全に関わる製品は規制除外される見込みですが、一般装置は除外される見込みは薄いと思います。

当解説は筆者の知見、認識に基づいてのものであり、特定の会社、公式機関の見解等を代弁するものではありません。法規制解釈のための参考情報です。 法規制の内容は各国の公式文書で確認し、弁護士等の法律専門家に判断によるなど最終的な判断は読者の責任で行ってください。

情報提供:一般法人 東京都中小企業診断士協会

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