ここが知りたいRoHS指令

ここが知りたいRoHS指令

電子・電気部品に関する欧州の環境規制(RoHS指令)について紹介

Q
EU2008年7月1日更新
Q.130 ゲームセンターに設置するビデオゲーム機のような業務用の電気・電子機器もRoHS指令の対象製品に含まれるのでしょうか。

EUにおいては、電気・電子機器の再使用 (re-use)、再利用(recycle)などを促進し、廃棄される電気・電子機器を抑制するために廃電気・電子機器指令 (WEEE指令)が制定され、2005年8月13日以降に上市される電気・電子機器に適用されています。さらに、WEEE指令を有効化するために電気・電子機器への有害化学物質の含有を規制するRoHS指令が2006年7月1日に発効しています。

RoHS指令では電気・電子機器への特定有害化学物質(鉛、水銀、カドミウム、六価クロム、ポリ臭素化ビフェニール、ポリ臭素化ジフェニールエーテルの6物質)の含有が規制されました。規制の対象となる機器はWEEE指令のANNEXIAに指定されている10のカテゴリー製品のうち、カテゴリー8 (医療用デバイス)とカテゴリー9 (監視および制御装置)を除いた残りの8つのカテゴリーに該当する家電製品やコンピュータ・通信機器などの電気・電子機器ならびに電球および家庭用照明器具です。ご質問のケームセンターに設置するビデオゲーム機は、上述のANNEXIAのカテゴリー7に (玩具、レジャーおよびスポーツ機器)に該当します。WEEE指令のANNEXIBには、指令の目的のために考慮され、かつ、ANNEXIAのカテゴリーに属する製品のリストが例示されています。上述のカテゴリー7に対応するANNEXIBの例示機器の中にはビデオゲームも記載されております。

業務用機器でも、専門家が設置・固定するような装置の場合は、RoHS指令の対象から除外されています(ANNEXIAカテゴリー6の電動工具で「据付型の大型産業用工具」が除外さています」)。 除外された理由は、据付型で専門家が据付、撤去に関与するような装置は、廃棄時に不法に廃棄されることがあり得ないからだと思われます。

以上、ご説明しましたようにビデオゲーム機 はRoHS指令の対象となりますので、新規にEU域内で上市 (put on the market)する場合には、均質材料当たり、Cd (カドミウム) は100ppm以下、その他のPb (鉛)、Hg (水銀)、6価クロム、PBB (ポリ臭素化ビフェニール)、PBDE (ポリ臭素化ジフェニールエーテル)の5物質 は1,000ppm以下に規制することが要求されています。

2007年7月に英国からRoHS指令の「Government Guidance Notes」が発行され、その中に電気・電子機器がRoHS対象となるかどうかを検討する目安となる「デシジョンツリー」が提供されてまいます。図1を参照してください。

図1.RoHS指令適合確認のためのデシジョンツリー

当解説は筆者の知見、認識に基づいてのものであり、特定の会社、公式機関の見解等を代弁するものではありません。法規制解釈のための参考情報です。 法規制の内容は各国の公式文書で確認し、弁護士等の法律専門家に判断によるなど最終的な判断は読者の責任で行ってください。

情報提供:一般法人 東京都中小企業診断士協会

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