ここが知りたいRoHS指令

ここが知りたいRoHS指令

電子・電気部品に関する欧州の環境規制(RoHS指令)について紹介

Q
EU2008年7月1日更新
Q.88 RoHS指令は電気を動力として動く機器への適用と聞いております。一方、客先からは燃料を動力とし発電を行う「発電機」も適用範囲と伺っております。この適用範囲について明確な区分けがあればお教えください。

発電機がRoHS指令の適用範囲であるかどうかの明確な区分けはなく、WEEE&RoHS指令は、発電機を対象とするどうかについて想定していないまま制定したと思います。メインパワーが電気でない製品は除外されることはUK DTI Guidance Notes(2006.6)に記載されています。
 発電機がほかの装置の一部となっていれば、除外です。そのほかの場合はグレーで、当局の判断に委ねることになります。
 Guidance Notesの関連部分を示します。

1.国家安全の保護あるいは軍事目的のための電気・電子機器

WEEE指令では国家安全の保護あるいは軍事目的のための電気・電子機器を除外しているので、当局も英国の重要国家安全に関わる機器、あるいは武器、軍需品、戦争資材もまたRoHS指令から除外されるという見解です。しかしながら、国家安全を保護するために使用されていても、あるいは軍用目的をもっていても専用に設計されたものでない場合にはこの免除に当てはまりません。

2.電気が主動力源ではない製品

多くの製品が補助的機能のために、あるいは周辺部品として電気・電子部品を含んでいます。簡単な例として、電子制御式点火プラグをもったエンジンがあります。RoHS 指令では電気・電子機器について、適切に働くために電流か電磁界に依存する(主動力源とする)ものとしています。電流が切断されたとき、その製品は主な機能を果たすことができません。電気がコントロールまたは支援機能としてのみ使用される場合、その製品は規制の範囲外であると考えることができます。上記の例において、エンジンは範囲外であると考えることができます。

3.主機能を満たすために電気・電子部品を必要としない製品

前述の例に似ていますが、同じではありません。おもちゃやノベルティ商品などでは付加価値のために電気・電子部品が使われることがあります。同じ機能を提供する同様の製品でこれら電気・電子部品なしのものも多く市場にある場合があります。例として、メロディ付きグリーティングカードや電子部品入りのぬいぐるみがあります。これらは電子部品なしでも本来の目的を果たすことができ、指令の範囲外と見なされます。

4.カテゴリー外の装置の一部となる電気・電子機器

WEEE 指令では示されたカテゴリーに該当しない機器の一部となる電気・電子機器は除外されていますので、これがRoHS指令でも除外となります。これはDTI とCommission's Legal Service の見解です。例えば、自動車、列車、飛行機に組み込まれる照明や娯楽装置です。自動車、列車、飛行機はWEEE指令の対象外ですから、それらに組み込まれるために設計された装置も除外と考えられます。非該当の装置やシステムの一部であり、その装置から取り外した場合、単独で機能しないものは除外となります。

固定的に設置された装置(組み立て専門業者や据え付け業者によって複数の機器、部品で組み上げられた特定の機能を特定の場所で果たすための装置)の一部として組み込まれている製品、部品。ただし、単一機能ユニット、あるいは商用ユニットとして上市を意図するものは除外されません。
 この場合、システムの要素それ自体では電気・電子機器として認められない、あるいはシステムから切り離された場合に機能が果たせないものは除外と考えられます。

当解説は筆者の知見、認識に基づいてのものであり、特定の会社、公式機関の見解等を代弁するものではありません。法規制解釈のための参考情報です。 法規制の内容は各国の公式文書で確認し、弁護士等の法律専門家に判断によるなど最終的な判断は読者の責任で行ってください。

情報提供:一般法人 東京都中小企業診断士協会

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