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ここが知りたいRoHS 指令

Q&A:EU

RoHS検索

Q.87
プリント基板のパターン上の鉛の測定にはどのような方法がありますか?

A.87

鉛に限らず測定は2段階で行われることが一般的です。

第1段階ではスクリーニング分析として、蛍光X線分析装置が用いられます。誤差やばらつきは多少大きくなりますが、被検査物を破壊することなく(ただし、均質材料に分解した方がより精度は高くなります)、比較的短時間で行うことができます。この方法で明らかに最大許容値を下回る場合は適合、上回る場合は非適合と判定することになります。どこからを「明らかな差」と規定するかはリスクと合わせて慎重に考慮されるべき点です。

測定値には、測定装置の感度、測定技術者の能力などにより必ず「不確かさ」が累積されていきます。鉛の最大許容濃度は重量比で0.1wt%(1,000ppm)ですが、それらの「不確かさ」の度合いを判断して閾値を設定します。たとえば 0.075wt%(750ppm)を判定基準として、それ以上のものをグレーゾーンとするというようなケースも考えられます。「不確かさ」の度合いによりこの閾値が上下することになります。

第1段階の分析でグレーゾーンであると判断された場合、第2段階として精密分析を行うことになります。鉛の場合、 原子吸光分析 ICP 発光分光分析 、 ICP質量分析などの方法があります。いずれも、被検査物を均質材料の状態に分解したうえで溶液による前処理(湿式分解)などが必要な破壊検査になります。スクリーニング分析のように手軽には行えませんので、費用や時間もかさみます。

また、それらの分析には外部の分析機関を活用されるケースが多いかと思いますが、最終的に抗弁のできる能力をもった資料という点では、一般的には ISO/IEC17025認定分析機関の選択を検討されることが有効です。ただし、ISO/IEC17025の認定は対象物と分析方法を規定して行われます。日本国内の認定分析機関については、JABやJCLAなどのホームページでご確認下さい。

  • JAB(財団法人日本適合性認定協会);http://www.jab.or.jp/
  • JCLA(日本化学試験所認定機構);http://www.jcla.org/

分析以前の留意点では以下の点があげられます。

  1. できる限り鉛フリーとうたわれている材料(比較的に含有量の少ない材料)を選択する。
  2. 原材料や工程に変更のあった場合は通知をもらえるような契約を締結する。
  3. 必要に応じてサプライヤーからの非含有証明などを取得する(毎年確認を行う)。
  4. 添加を意図しない表面のコンタミ(微量付着異物)なども対象となるため、鉛を使用している工程とは分離する。

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当解説は筆者の知見、認識に基づいてのものであり、特定の会社、公式機関の 見解等を代弁するものではありません。法規制解釈のための参考情報です。 法規制の内容は各国の公式文書で確認し、弁護士等の法律専門家に判断によるなど最終的な判断は読者の責任で行ってください。

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