ここが知りたいRoHS指令

ここが知りたいRoHS指令

電子・電気部品に関する欧州の環境規制(RoHS指令)について紹介

Q
EU2008年7月1日更新
Q.78 RoHS指令に適合していることを何で示すのがよいでしょうか?たとえば適合宣言書でよいのでしょうか。

1. 生産者(セットメーカー)の場合

RoHS指令では公定の適合証明の書式はありません。

イギリスBERRのRoHS REGULATIONS Government Guidance Notes(2008年2月発行)には、コンプライアンスの基礎として「自己適合宣言書」でよいとされています。

順守;
 「生産者は、監督機関の要請があれば、適切な技術的証拠書類あるいは情報の形式で、順守していることを示す十分な証拠を提出して、RoHS指令を順守していることを証明しなければならない。
 英国は、自己宣言を順守体制の基本として容認する。監督機関は、不順守製品の監視を行い、分析などを行うことがある。」

さらにイギリス国内法(UK法)では、技術文書につき次のとおり定められています。

  • 生産者は、上市されている電気・電子機器が、RoHS指令の要件を順守していることを証明する技術書類またはそのほかの情報を、執行当局の請求により、請求日から28日以内に提出しなければならない。
  • 生産者は、技術書類またはそのほかの情報を、生産者が電気・電子機器を上市した日から4年間、保有することを保証する。

したがって、RoHS指令の要件に適合することを証明できるマネジメントシステムを構築しておく必要があります。

2. 部品・材料のサプライヤー(供給者)の場合

部品などのサプライヤー(供給者)であれば法的義務は及びません。しかし、Government Guidance Notesでは次のようになっています。

材料宣言;
 「電気・電子機器製品の生産者は、供給者から提供された材料、構成部品、アセンブリー、あるいは機器のいずれについても、6種の制限物質が許容レベルを超えて含有しないという保証を得ることができる。ただし、これらの物質の用途がRoHS指令の除外項目である場合を除く。生産者は、個々の電気・電子機器製品が上市されてから4年間適切な記録を保持しておくことが義務付けられる。」

したがって、セットメーカーから、調達品がRoHS指令に適合していることの保証、証明がサプライヤーに要求されます。実際には、セットメーカーとの取引契約として、RoHS指令を包含したセットメーカー独自の「グリーン調達基準」に適合することが要求されます。その場合、調達元の書式で適合証明することが多いようです。ただ単に宣言するのではなく、化学物質含有調査や測定データを要求されます。

当解説は筆者の知見、認識に基づいてのものであり、特定の会社、公式機関の見解等を代弁するものではありません。法規制解釈のための参考情報です。 法規制の内容は各国の公式文書で確認し、弁護士等の法律専門家に判断によるなど最終的な判断は読者の責任で行ってください。

情報提供:一般法人 東京都中小企業診断士協会

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