ここが知りたいRoHS指令

ここが知りたいRoHS指令

電子・電気部品に関する欧州の環境規制(RoHS指令)について紹介

Q
EU2008年7月1日更新
Q.76 電気・電子機器セットメーカーのサプライヤーに対する調達基準は、各メーカーにより要求が異なっています。RoHS指令との関係について教えてください。

EUのRoHS指令では、電気・電子機器に含有されるCd、Hg、Pbなどの特定有害化学物質(6物質)の最大許容濃度が規定され、2006年7月1日以降EU加盟各国に上市される電気・電子機器に適用されています。わが国の当該電気・電子機器セットメーカーでは、すでにRoHS指令適合に取り組み、サプライヤーに対してグリーン調達基準を設け対応を要求しています。
 セットメーカーの調達基準はメーカーの価値観やメーカー間の対抗意識などにより、独自に設定されており、複数のセットメーカーと取引のあるサプライヤーは対応に苦慮しているのが現状です。
 たとえば、カドミウムの規制要求では、以下のような事例があげられます。

A 社: 亜鉛を含む金属 (黄銅、亜鉛ダイカストなど) からなる部品・部位 ⇒ 100ppm
プラスチック・塗料・インク・ゴム ⇒ 5ppm
B社: プラスチック・塗料・インク・ゴム⇒ 5ppm
亜鉛ダイカストなどの金属 ⇒ 意図的添加以外は不純物として不問
C社: すべて ⇒ 75ppm

以上のように、企業の価値観が異なり、統一にはほど遠い状況です。
 サプライヤーの立場からすれば、できればセットメーカーの要求儀順が統一されることが望ましいわけですが、一挙には解決できそうな状況にはありません。

わが国では、グリーン調達調査共通化協議会(Japan Green Procurement Survey Standardization Initiative:以下、JGPSSI)と、米国電子工業会(Electronic Industries Alliance:EIA)、欧州情報通信技術製造者協会(European Information and Communication Technology Industry Association:EICTA)が連携して、2005年5月に共通のガイドラインを作成取りまとめた「 製品含有化学物質管理ガイドライン( Joint industry guide for Material Composition Declaration for Electronic Products ;JIG」」(2007年11月改訂)が、サプライチェーン間でのグリーン調達基準のデファクトスタンダードとなっています。
 これには、RoHs指令の6物質を含み、24物質群が対象となっています。
 JIGをベースにしてグリーン調達基準が適用されるようになることが望まれます。

なお、JIGについては、Q&A53Q&A74にも関連情報が掲載されていますので参考にしてください。

当解説は筆者の知見、認識に基づいてのものであり、特定の会社、公式機関の見解等を代弁するものではありません。法規制解釈のための参考情報です。 法規制の内容は各国の公式文書で確認し、弁護士等の法律専門家に判断によるなど最終的な判断は読者の責任で行ってください。

情報提供:一般法人 東京都中小企業診断士協会

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