ここが知りたいRoHS指令

ここが知りたいRoHS指令

電子・電気部品に関する欧州の環境規制(RoHS指令)について紹介

Q
EU2008年7月1日更新
Q.60 弊社ではロボット、プレスを製造販売していますがこのような業務用機械もWEEEの対象になるのでしょうか。

ご質問の一つのポイントは、家庭用でなく業務用のロボット、プレスがWEEEの対象機器になるかどうか、またほかのポイントはロボット、プレスという製品そのものがWEEE指令の対象にあがっているかどうかを知りたいと解釈して回答します。

1つめのポイントについては、2005年5月のEU委員会がFAQ(2006年8月に更新されています)1.8に類似の質問があります。当該FAQ1.8 を要約しますと、WEEE指令は家庭から排出された廃電気電子機器と個人の家庭以外のユーザーから排出された、いわゆる業務用の廃電気電子機器の両者を含んでいます。廃電気電子機器に対するファイナンス、すなわち資金供給は家庭用については第8条に示してありますが、業務用のそれについては第9条に示してあります。さらにマーキングに関しても第10条(3)項に記載がありますが、その必要性を家庭から排出されたものに限定しているわけではなく、業務用の廃電気電子機器にもマーキングの義務を課しています。それは家庭用と業務用を区別するのが難しい場合があるからです。

次にロボット、プレスという製品そのものがWEEEの対象になるかどうかという点ですが、本J-Net21の「ここが知りたいRoHS指令」Q.9で類似のQ&Aがありますので併せてご参照ください。

WEEE指令の付属書-Aには対象となる10のカテゴリーの製品の分類が示され、付属書-Bには各カテゴリーの具体的な製品が例示されています。

日本の法律は政令、省令に別表で詳細に記載されることが多いのですが、EUの法律(この場合、WEEE)では付属書-Bに記載されていないからといって適用外とはならず、自主的に判断しなければなりませんのでご注意ください。正確には現地の当局、弁護士などにご確認ください。

貴社の製品のロボット、プレスが具体的にどのような製品かは分りませんが、付属書-Bのカテゴリー6の電動工具に例示のドリル、電動機、ミシン、旋盤、フライス盤、研磨盤、切断機、穴あけ機、打抜き機、曲げ加工機械などと類似の工具と考えるのが妥当ではないかと考えます。したがって、カテゴリー6の電動工具に入ると思われます。なお、カテゴリー6の電動工具については大型の据付型産業用工具は適用除外となっています。大型の据付型産業用の説明については本 J-Net21の「ここが知りたいRoHS指令」のQ.55をご参照ください。

貴社のプレスが、中小型のプレスで、付属書-Bに例示されている加工機械に近いものであれば、またロボットは各方面への用途の展開を考えますとWEEEの対象になるものと考えて対策をとっておくのがよいのではないでしょうか。

当解説は筆者の知見、認識に基づいてのものであり、特定の会社、公式機関の見解等を代弁するものではありません。法規制解釈のための参考情報です。 法規制の内容は各国の公式文書で確認し、弁護士等の法律専門家に判断によるなど最終的な判断は読者の責任で行ってください。

情報提供:一般法人 東京都中小企業診断士協会

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