ここが知りたいRoHS指令

ここが知りたいRoHS指令

電子・電気部品に関する欧州の環境規制(RoHS指令)について紹介

Q
EU2008年7月1日更新
Q.44 鉛フリーはんだで鉛含有量がRoHS指令の閾値(0.1wt%)ぎりぎりで、リフロー後に測定すると閾値を超えているケースがあると聞きました。企業のRoHS指令対策としてどう考えればよいでしょうか。

RoHS指令は、意図的、非意図的を問わず、結果として均質材料に最大許容濃度を超える有害物質が含有されていれば上市ができません。起こりうる事態として、第1に、測定誤差によって、実際には閾値以下であるのに、閾値を超えた測定値が出てしまうことがあり得ます。
J-Moss(JIS C 0950)では、均質材料について次の記述があります。

1.含有率基準値の算出の考え方

  • 基準値の分母は、均質材料または均質材料の質量とする。ただし、複合物質または材料の場合には、次のものを均質材料または均質材料とする。
    • 化合物、ポリマーアロイ、金属合金など
    • 塗料、接着剤、インク、ペースト、樹脂ポリマー、ガラスパウダー、セラミックパウダーなどの原材料については、それぞれの想定される使用方法によって最終的に形成されるもの。

J-Mossで記述されていますように、リフロー後が規制対象となります。クリームはんだは接着剤などが入っていますので、リフロー後の正確な濃度は測定できないという難しい点があります。外部機関に測定を依頼する場合にも、内容を十分に相談して依頼されることをお奨めします。

基本的な対応としては、なるべく鉛の濃度が小さいはんだを選ばれることで、閾値を超える可能性を極力小さくすることだと思います。信頼のできるメーカーの製品(クリームはんだ)を購入し、受入れ時に指定した製品が納品されているかを確認することが必要です。

当解説は筆者の知見、認識に基づいてのものであり、特定の会社、公式機関の見解等を代弁するものではありません。法規制解釈のための参考情報です。 法規制の内容は各国の公式文書で確認し、弁護士等の法律専門家に判断によるなど最終的な判断は読者の責任で行ってください。

情報提供:一般法人 東京都中小企業診断士協会

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